東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株安を受けて3日ぶりに大幅反落となりました。480円安の28,161円で寄り付いた日経平均は直後に462円安の28,179円を付けた後大きく下げ幅を広げると10時10分過ぎに853円安の27,788円まで下落し789円安の27,851円で前場を終えました。780円安の27,860円でスタートした後場の日経平均は14時20分過ぎに710円安の27,931円まで戻した後やや下げ幅を広げると結局762円安の27,878円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

先週末の米国市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%近い大幅下落となったことで半導体関連株が安く、東京エレクトロン(8035)が5.1%安、レーザーテック(6920)が5.6%安、SCREENホールディングス(7735)が4.0%安、アドバンテスト(6857)が4.2%安、信越化学工業(4063)も3.2%安となりました。東京電力ホールディングス(9501)も5.2%安となりました。電力小売り子会社の東京電力エナジーパートナーが6月末時点で250億円強の債務超過になっていると伝わったことで大幅安となりました。

上期決算を発表したダイドーグループホールディングス(2590)も一時3.3%安となりました。コーヒー豆など原材料価格の高騰に加え、トルコ子会社での会計上の調整が膨らんだことなどが重荷となり22億円の黒字を見込んでいた2023年1月期の最終損益が6億円の赤字に転落する見通しとなったことから売りが優勢となりました。エイチ・アイ・エス(9603)も3.7%安となりました。財務体質の健全化や税負担の軽減を目的として4月末で247億円あった資本金を1億円に減資すると発表したことで改めて事業環境の厳しさを嫌気した売りが出ました。

一方でいすゞ(7202)が目標株価の引き上げを受けて一時3.3%高となり年初来高値を更新したほか、日鉄鉱業(1515)も9月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表したことで投資家層の拡大や流動性の向上などを期待した買いが入り3.2%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は762円安となりました。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議での講演で利上げ継続によるインフレ抑制の姿勢を鮮明にしたことや、欧州中央銀行(ECB)が9月の理事会で通常の3倍となる0.75%の利上げを議論する可能性があると伝わったこともあり3日ぶりに反落となり、ダウ平均が1,000ドルを超す下落となったことで大幅な下落となりました。下げ幅を広げ節目の28,000円を割り込んだことで下値への警戒感が意識されそうですが、下げが続いた場合には200日移動平均線(27,526円)を維持できるかが、反対に切り返す展開となった場合には28,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)