ニューモント(NEM)決算:1株利益は46セントで市場予想を下回る

ニューモントは、金の生産会社で、米国、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ペルー、スナリム、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ガーナに事業拠点や資産を有する。金のほか、同、銀、鉛、すずの生産も行っている。事業は地域別に、北米、南米、オーストラリア、アフリカ、ネバダの5つの部門からなる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.2%減の30.58億ドル(市場予想30.97億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・46セント(市場予想は65セント)

売上高、調整済みEPSとも予想を下回った。金生産量が予想を若干下回った一方、産出コストは予想を上回った。通期の金生産量の見通しについても予想を下回っている。深刻なインフレ環境が業績を圧迫しているとし、通期のコスト見通しも上方修正した。

今後の株価見通し

不振決算を受け、当面底値模索の動きとなろう。

テラダイン(TER)決算:1株利益は1.21ドルで市場予想を上回る

テラダインは、半導体の自動検査装置、ハードディスクドライブ、回路基板、電子システムのシステム検査、デバイスの無線検査などの検査装置の設計、開発、製造、販売を手掛ける。

2015年に産業オートメーション市場に参入し、工場向けの協働・自律ロボットも提供している。多くの最終市場や地域に直接・間接的に製品を提供しているが、その最も重要な事業は、2021年の売上高の71%を占める半導体検査装置である。同装置は、垂直統合型・ファブレス型・ファウンドリー型チップメーカーに提供されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比23%減の8.41億ドル(市場予想は8.29億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.21ドル(市場予想は1.15ドル)

第3四半期ガイダンス

★売上高・・・7.60-8.40億ドル(市場予想は8.89億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・0.90ドル(市場予想は1.28ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。しかるに、続く第3四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。

今後の株価見通し

同社株は目下ベアトレンド下にある。83ドルレベルに下値支持線がある。

テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:1株利益は2.45ドルで市場予想を上回る

テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、音声や電力などのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。売上高の95%は半導体が占め、残りの5%をいわゆる電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるプロセッサーやマイクロコントローラーでも大きな市場シェアを有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比14%増の52.1億ドル(市場予想は45.5億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.45ドル(市場予は2.12ドル)

第3四半期(7月-9月期)ガイダンス

★売上高・・・49-53億ドル(市場予想は49.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.23-2.51ドル (市場予想は2.26ドル)

売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。第3四半期の売上高、調整済みEPSガイダンスレンジも両方予想を上回った。中国でのロックダウンが顧客の足かせになったとして、見通しを下方修正していたが、中国の工場が生産を再開し、受注が増加している。

今後の株価見通し

決算発表日当日は時間外取引で一時約2.6%上昇する場面があった。そのため反応は悪くない。170ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

ツイッター(TWTR)決算:1株損失は35セントで市場予想を上回る

ツイッターは、ショートフォームテキスト(最大280文字)、画像、およびビデオコンテンツのためのオープンソース型配信プラットフォームおよび交流のためのプラットフォームを運営している。ユーザーは、自分の関心のあることについて自身のソーシャルネットワークを作ることができ、それによってインタレスト・グラフが構築される。

多くの著名人がツイッターアカウントを利用している。広告収入(売上高の90%を占める)とユーザー・データのライセンス料(同10%)が収益源である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比1%減の11.77億ドル(市場予想は13.19億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・35セントの赤字(市場予想は14セント)

売上高は予想を下回り、調整済みEPSは予想に反して赤字転落となった。1日当たりアクティブユーザー数(mDAU)は予想通りだった。

今後の株価見通し

裁判では、マスク氏にダメージになるとの見方が強い。ツイッター株は、41.50ドル超えから52ドルを目指す展開が見込まれそうだ。

チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)決算:1株利益は9.30ドルで市場予想を上回る

チポトレ・メキシカン・グリルは、米国最大のファストカジュアル・チェーン・レストランである。2021年の全店舗売上高は75億ドルであった。

直営店舗数は3,000店舗以上で、多くが米国にあるが、カナダ、英国、フランス、ドイツでもわずかなプレゼンスを維持している。競争力のある価格、高品質な食品の調達、サービスのスピード、便利さを中心に構築された販売提案で、ブリトー、ブリトーボウル、タコス、ケサディーヤ、飲料を販売している。収益は、完全にレストランの売上およびデリバリー手数料から得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(4月-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%増の22.1億ドル(市場予想は22.5億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.30ドル (市場予想は9.09ドル)

売上高、既存店売上高が予想を下回った一方、調整済みEPSは予想を上回った。人件費の上昇と食材費が上昇しているが、ブリトー人気が支えた。同社は8月に値上げ予定。

今後の株価見通し

新型コロナ下、同社は旨く経営している。いよいよ1,625ドルを目指す展開となろう。