毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。

Q.米ハイテク・グロース株の復活時期について

ひらひら様からのご質問

アメリカ株は当分上がりそうにないですよね。

アメリカ株の比率が日本株より多いのですが、アメリカ株は一度手放した方が良いですか?又は、又上昇するまで持っていた方が良いですか?

保有株はアマゾン(AMZN)、VISA(V)、エヌビディア(NVDA)等です。

回答

このところの一連のストラテジーレポートをお読みください。

原油を始め商品市況のピークアウトが早晩、明確になるでしょう。インフレの一服 ⇒ FEDの利上げ減速から停止見通しが台頭、長期金利が低下し株高となるでしょう。

そうなれば保有されているハイテク・グロース系の復活は大いに期待できます。

●関連記事1:【米国株】2022年後半の株高シナリオ 再確認(2022年7月8日)

●関連記事2:年後半、相場上昇の確信度高まる(2022年6月17日)

Q.国内グロース株の復活時期は?

づか様、equity様からのご質問

■デジタルアーツ(2326)がまだまだ弱いですが、年末には持ちなおすでしょうか。(づか様)

■ベネフィットワン(2412)は再度上昇気流に乗れますか?(equity様)

回答

上述の通り、年後半はグロース銘柄の復活を見込んでいます。それは日本株も同様です。6日付の日経新聞「スクランブル」で川崎健 氏が書いておられた通り、すでにその兆しがあります。

なお、同記事ではベネフィット・ワンを「クオリティ・グロース」と呼んでいます。成長株の中でも経営の質が高いという意味です。川崎氏いわく「いずれも他社は簡単にまねしづらい独自のビジネスモデルを構築しており、長期的に高い利益成長を期待できる。自己資本利益率(ROE)は2ケタ台と高く、財務も安定している。ようは、誰もが買いたくなるピカピカの優良株だ。」

年後半、利上げの打ち止め観測で株高というのがメインシナリオですが、一方で景気後退のリスクが市場の不安材料になるでしょう。そんな時に強いのがクオリティ銘柄です。今朝のモーサテで大川智宏 氏が解説した通り、不況抵抗力があります。クオリティ・グロース株は年後半の長期金利低下・景気減速という環境に一番適した銘柄選択と言えます。

Q.米CPIの結果やQTは株価にとって逆風ではないでしょうか

TORA様からのご質問

米CPIについて5月8.6% ⇒ 6月は8.8%が予想されています。コモディティが下落している中で意外な数字です。

利上げは年内に3.5%程度でしょうか。9月にはQTは950億ドルとなり、株価には大きな逆風にも思えますがいかがでしょうか。

回答

原油がピークをつけたのは6月上旬でそれ以降は下がっていますが、まだ6月の平均価格ではそのような数値になるでしょう。しかし、市場はその後のコモディティ価格の下落を知っているので反応は限定的でしょう。

QTも同様で、既に発表されていることです。それを織り込んでここまで調整してきたので、「株価には大きな逆風」は「既に大きな逆風となってきた」、というのが正しい表現です。

Q.買いあがる材料がないなかでどう取引すればいいか

泣き砂様からのご質問

暴落はバブル崩壊の時に起きると思うが現時点がバブルということに気づかない時が少なからずあると思う。

現在は少なくともバブルではないもののかといって買いあがるだけの材料も存せず結局短期売買で利ザヤを稼ぐしかないと思いますがいかがでしょうか。

回答

現時点がバブルということに気づかない時が少なからずある ‐ その通りです。「バブルは崩壊して、初めてバブルと分かる」とグリーンスパン元FRB議長は名言を残しています。

「かといって買いあがるだけの材料も存せず」とおっしゃいますが、「買い上がる」必要はないでしょう。これだけ優良な成長株が安値に沈んでいます。そういった銘柄を仕込んで、年後半のスィングバックに賭けるのは、いい「材料」だと思います。

Q.日本のREITと不動産株の見通しについて

野菜増し様からのご質問

日本のREITと不動産株の見通しについて教えてください。

超長期の金利は上昇しており、YCC(イールドカーブコントロール)の修正期待も高まっています。金利上昇に弱いはずのREITや不動産株はポジションを手仕舞うべきでしょうか。

回答

REITや不動産が金利上昇に弱いのは、理論的にはその通りです。しかし、日本の場合、金利上昇といってもたかが知れています。多少金利が上がったところで不動産の利回りの魅力を落とすほどのものにはならないでしょう。

加えて、日本でもインフレの兆しが出れば賃料にも上昇圧力がかかります。インフレヘッジで不動産を買おうという動きも出るでしょう。ポジションを手仕舞う必要はありません。

Q.コロナ新規患者の増加はリオープン銘柄に影響しますか?

マッカー様からのご質問

コロナ新規患者が増えてきています。リオープン銘柄はいったん落ちた後、反発していますが、あまり下がらないでしょうか。

回答

もうコロナに対する社会的な耐性もできてきています。日本も欧米のように経済を止めない対応をするでしょう。

感染者数は増えていますが重症化するケースが少ないので、経済再開は継続すると思います。

Q.5G関連銘柄は今後も期待できるでしょうか?

Tosh様からのご質問

最近5G関連の話題が少ないようですが、関連銘柄のエクシオやコムシスは期待して持っていてもいいですか?

回答

5Gはテーマとしては終わりです。6Gが盛り上がるのを待つようでしょう。


このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。

今回は2022年7月11日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。

回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。

 

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