アップル(AAPL)決算:一株利益は2.10ドルで市場予想を上回る

企業概要

アップルは、スマートフォン(iPhone)、タブレット(iPad)、PC(Mac)、スマートウォッチ(Apple Watch)、AirPods、テレビボックス(Apple TV)など幅広い消費者向け電子機器の設計を手掛ける。製品のうちiPhoneが純売上高全体の大半を占める。また、製品ユーザーにApple Music、iCloud、Apple Care、Apple TV+、Apple Arcade、Apple Card、Apple Payなど多様なサービスを提供している。

アップル製品には社内で開発されたソフトウエアや半導体が搭載されており、アップルが、ハードウエア、ソフトウエア、サービスを統合したビジネスモデルを採用していることは広く知られている。製品は、オンラインストアをはじめ、アップルの直営店舗や一般の小売業者を通じて販売されている。純売上高全体のおよそ40%を米州が占め、残りは海外のさまざまな地域で生み出されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(10-12月期)実績

★売上高… 前年同期比11%増の1239.5億ドル(市場予想は1190.5億ドル)

★1株あたり利益(一部項目を除く)…2.10ドル(市場予想は1.90ドル)

2021年10-12月期決算は売上高が前年同期比11%増の1239億4500万ドル(約14兆2000億円)、純利益は20%増の346億3000万ドルだった。半導体不足で供給面の制約を受けつつも主力のスマートフォン「iPhone」部門を伸ばし、売上高と純利益はそろって四半期ベースで過去最高を更新した。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

部品供給不足の影響が出ると警告を出していたものの、10-12月期のiPhoneの売上高は予想をかなり上回った。株価チャートは、以下の通りベアトレンドを上抜き始めた。このレベルで値固めできれば、182ドルを目指す展開が想定される。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ダナハー(DHR)決算:一株利益は2.69ドルで市場予想を上回る

企業概要

ダナハーは、不動産投資会社であったが、1984年に産業重視の製造会社となった。2016年のフォーティブの分社化を含む一連の合併、買収、売却を通じて、現在、ライフサイエンス、診断、環境・応用ソリューションの3部門で科学的な器具および消耗品の製造に主に焦点を当てている。

2019年後半には、歯科事業を新規株式公開で分社化した。2020年初頭に買収したGEのバイオファーマ事業(現在のCytiva)はライフサイエンス部門に組み入れられた。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比21%増の81.48億ドル(市場予想は79.36億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.69ドル(市場予想は2.54ドル)

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSがともに予想を上回った。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

同社株は依然としてベアトレンド下にある。当面下値固めのフェーズが必要だろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ユナイテッド・レンタルズ(URI)決算:一株利益は7.39ドルで市場予想を上回る

企業概要

ユナイテッド・レンタルズは、世界最大級の機器レンタル会社である。米国とカナダを中心に事業を展開し、多くの競合企業により高度に細分化された市場でおよそ13%の市場シェアを有する。産業・非建設機器レンタル、商業建設機器レンタル、住宅建設機器レンタルの3つの最終市場にサービスを提供している。競合他社と同様に、航空機向け機器や携帯用発電機など、断続的に使用される機器を顧客に提供してきた。

1997年に上場して以来、内生的に成長と多くの買収を繰り返し、現在の製品カタログ(保有する機器の規模は150億ドルを超える)には、期間を決めずに長期間レンタルすることができる一連の特殊機器などが含まれている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比22%増の27.8億ドル(市場予想は27.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.39ドル(市場予想は6.72ドル)

2022年度通期ガイダンス

★売上高・・・106.5-110.5億ドル(市場予想は106.8億ドル)

★調整済みEBITDA…49.5-51.5億ドル(市場予想は49.2億ドル)

10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。22年度通期ベースの売上高、調整済みEBITDAガイダンスレンジもともに予想を上回った。決算発表日引け後の時間外取引では、株価が3%強上昇し、118ドル台で推移している。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

同社株は以下の通り、ベアトレンド下にある。330ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ウエスタンデジタル(WDC)決算:一株利益は2.3ドルで市場予想を上回る

企業概要

ウエスタンデジタルは、垂直統合モデルで事業を展開するデータストレージソリューションの大手サプライヤーである。製品は、ハードディスクドライブ(HHD)とソリッドステートドライブ(SSD)の両域にまたがる。HDD市場では、シーゲートとともに、実質的2社独占状態を形成している。また、SSD向けNANDフラッシュチップを競合相手のキオクシアと合弁で製造する世界最大手企業でもある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比23%増の48.3億ドル(市場予想は48.2億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.30ドル(市場予想は2.13ドル)

第3四半期(1月-3月期)ガイダンス

★売上高・・・44.5-46.5億ドル(市場予想は47.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.50-1.80ドル(市場予想は1.96ドル)

10-12月期(第2四半期)売上高は若干予想を上回り、調整済みEPSは完全に上回った。ただし、続く第3四半期売上高、調整済みEPS、粗利率ガイダンスは全て予想を下回った。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

弱いガイダンスを受け、株価は9.5%程度下落している。当面底値模索の動きとなろう。 

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ダウ(DOW)決算:一株利益は2.15ドルで市場予想を上回る

企業概要

ダウは、多角的な化学品製造会社である。科学と技術を融合させ、人間の進歩に不可欠な革新的なソリューションを開発する。ポートフォリオは、6つのグローバル・ビジネス・ユニットで構成され、パッケージング&スペシャリティ・プラスチックス、インダストリアル・インターミディエイツ&インフラストラクチャー、パフォーマンス・マテリアルズ&コーティングの3つの事業部門からなる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比34%増の143.64億ドル(市場予想は142.95億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.15ドル(市場予想は2.01ドル)

決算総括

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSがともに予想を上回った。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の決算を受け、株価は上昇、今後も人気が集まるだろう。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション