新しい年が始まりました。米国株は現地時間昨日(1月3日)から取引が始まっており、S&P500は早速0.64%上昇、4,796.56ポイントで終えました。
アップル(AAPL)の時価総額は初の3兆ドル(約345兆円)に達しました。メタバースへの期待やEV参入観測などが押し上げました。
また1月2日にテスラ(TSLA)は2021年第4四半期に世界の出荷台数が市場の予想を上回る30万8,600台となったことを発表。それを受け、株価は13.5%上昇し、昨日(1月3日)の主要株価指数の上昇に貢献しました。年初から頼もしい出だしとなっています。
2022年も米国株は上昇するのか
2021年S&P500は26.9%上昇し、4,766ポイントで1年を終えました。私は2021年末の予想は4,750ポイントとしていましたから、ほぼ予想通りでマーケットは終わりました。
2019年は28.9%上げ、翌年2020年に16.3%上昇した後の26.9%の上げですから、3年連続で上昇したことになります。これまでの3年間の上昇率は90%と、S&P500はほぼ倍近くになったと言えます。
さすがにここまで上がり続けると、2022年の米国株はもう上がらないだろうという意見が聞こえてきても不思議ではありません。いくら米国株の長期的なパフォーマンスが良いと言っても、毎年上がり続ける訳ではないですから。
過去、何年連続で米国株は上がり続けることができたのか、私も興味があり、この正月に過去の事例を調べてみました。その結果、1928年からこれまでの間、4年以上連続でS&P500が上昇したのはたったの5回だったことが分かりました。4年連続の上昇は2回、5年連続は2回、8年連続が1回ありました。
これでみると今回S&P500が4年連続で上がるのは統計的な確率では低いことになりますが、決して起きないということではないようです。
2022年の年末のS&P500のターゲットは5,150ポイント
私は2022年のS&P500のターゲットは5,150ポイントとしています。2021年末のS&P500の引値は4,766ポイントですから、2022年は約8%のリターンを見込んでいます。
2022年も株価が上昇すると思う基本的な理由は、2022年も企業業績は前年比で9%伸びる見通しがあるからです。もっと言うと、翌2023年も10%の増益が期待されていることもあり、ブルマーケットが2022年に終了するとは考えにくいのです。
もうすぐ始まる2021年第4四半期の決算発表
米国では1月3週目から企業の決算発表が本格化します。今週はS&P500採用銘柄の6社、2週目は7社、3週目が30社とその数は増えていきます。
今季の決算発表は前年同期比で+19.5%の予想です。前回の第3四半期の決算は前年同期比で、+41.1%でしたので、「なんだ前回の半分か…」と思われる方もいるかもしれませんが、19.5%の増益は素晴らしいものだと思います。
2021年の米国の企業は事前予想を上回る決算発表を行ってきたので、今回もこの予想を上回っていけるのかが、マーケットの注目点になると思います。