ペットを飼っていらっしゃる方も多いと思います。私も動物が大好きで、近々久しぶりに仔犬を迎えることとなり、ワクワクしています。

ペットブームと言われて久しいですが、あらためてペットを取り巻く環境を見て驚きました!「ペットは家族」と、我が子のようにお金をかける人も多いですよね。過保護かと思えるペット用品、便利グッズもたくさん出回り、ペットのファッションも当たり前のようです。現在、ペット産業の市場規模は、ペットフード、ペット用品、ペット関連サービス(病院・ペットホテル・トリマー等)などを合わせると優に1兆円を超えているということです。

厚生労働省の犬の登録頭数によると、1990年度に約389万頭だったものが、2009年度には685万頭まで20年間で1.8倍近く増えています。ペットフード協会による全国犬猫飼育率調査では2009年度の犬猫飼育頭数合計は約2,234万頭にも上り、約4割の世帯で何らかのペットを飼育しているそうです。

当然のことながらペットは生き物ですから、病気や怪我もします。先日ソニー損保が発表した愛犬・愛猫の健康に関する調査結果でも、犬を飼っている人の6割以上、猫を飼っている人の約半数の人が、この1年でペット病院へ通院経験をしているとのこと。ペットには人間のような健康保険制度はなく治療費は全額自己負担ですので、かなり高額になることもあります。人間同様にペットも高齢化が進み、高齢になればなるほど病院にかかる率もそれだけ増えているようです。

ペットを飼育するということは、その動物の一生に責任を持つということです。飼い主の経済状況がどうあろうと、たとえペット用のおしゃれグッズや便利グッズは買えなくとも、食べさせること、世話をすること、病気や怪我をしたときの手当て・対処は飼い主の重要な役割です。

そんな飼い主の経済的負担のリスクヘッジの一つとして、数年前からペット保険が注目をされるようになっていることをご存じでしょうか。今ではペット保険を扱う保険会社も数多くあり、通院・入院・手術など医療費の補償のみならず、飼い犬のかみつきなどへの賠償補償、高度後遺障害や葬祭などに関する保険もあるのです。

例えばペットが手術・入院することで、その治療費・入院代合計で数十万円になることも珍しいことではありません。保険があるとないとでは飼い主の負担は大きく異なりますよね。

ペット保険の対象となる動物は扱っている保険会社にもよりますが、犬猫に限らず、ウサギ、フェレットなどの小動物、鳥類、亀やイグアナといった爬虫類などもあります。

ペットに関しては、人間とほぼ同様なニーズがあり、それに応えるサービスも事細かに提供されていますから、飼い主はそれらの中から必要なものを上手に取捨選択するようにしたいですよね。同時にペット産業を産業の一つとして見ると、今後の成長が期待される魅力的な分野といえそうです。

廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員

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