EVとハイブリッド車の比率を2030年までにグローバルで50%高める方針
日産自動車は11月29日、今後5年間で約2兆円を投資し、クルマの電動化を加速すると発表。電気自動車(EV)とハイブリッド車(e-POWER)の比率を、2030年度までに、グローバルで50%以上に高める。
自動車への環境規制が強まる中、EV市場は拡大。さらなる成長が確実視されている。一方で、EV市場シェアは、米Teslaをはじめとした海外勢がリードしており、日本勢は遅れをとっているのが現状だ。
日本のメーカーも手をこまねいているわけではない。トヨタ自動車が9月、EV・ハイブリッド車に搭載する電池の開発に1.5兆円を投資すると発表するなど、反転攻勢の姿勢を示している。
【図表】日産自動車の業績推移
2022年3月期決算では3期ぶりに黒字転換する見通し
経営の混乱に加え、半導体の供給不足で業績が低迷していた日産も、2022年3月期決算では3期ぶりに黒字転換する見通し。経営を立て直し、EVに資金を振り向ける。
日産は2030年度までに、EV15車種を含む 23車種の電動車を導入する。その他、自社開発のASSBを搭載したEVを、2028年度までに市場投入する計画だ。EV普及に不可欠な電池供給体制も、グローバルに構築するという。
電動車の販売比率を、欧州で75%以上、日本で55%以上、中国で40%以上、米国で40%以上に高める。グローバルでは電動車比率を50%以上にする計画だ。