先週末の日経平均で500円に迫る下落は「月末安」というアノマリーが意識される中、売り方優位の展開が強まったという面もあっただろう。先週末の米国市場でダウ平均は150ドル弱の下落だが、日本株は先行して下げ過ぎていることに加え、上述のアノマリーの反動で買い戻しから始まるだろう。

日経平均は週足では5週連続で陰線を形成した。そろそろ底打ちするころだ。7社に1社が上方修正を出してくる決算発表が佳境に入る中、バリュエーション面でもこれ以上の下値は想定しにくい。テクニカル面でも週足の一目均衡表の分厚い雲に接近し、これがサポートになるだろう。日経平均2万7000円割れはないと思う。もしも割れたら押し目買いの好機である。

出所:Bloomberg

ただし、名実ともに今週から8月相場入りだが、季節的に弱い相場はまだ続く。2000年以降のTOPIXの月次リターンの平均値は7月が最も悪く、次が8月。夏は「夏枯れ」で相場にとっては弱い季節だ(1975年以降の平均では9月がもっとも悪い)。いずれにせよ、ここから秋にかけては相場の仕込み時である。

好決算でも売られたり、買われても持続性がなかったりと、地合いの悪さが前面に出ている。こうしたなか今週はトヨタ(7203)、ソニーG(6758)、任天堂(7974)など注目度の高い銘柄の決算が出てくる。さすがに決算が佳境を迎え、日本企業全体で好決算だったという総括が見込まれるようになれば、潮目もじわりと変わるだろう。