本日の日経新聞に「1万円からの「国際分散投資」」として投資信託についての記事があったのをご覧になった方も多いことでしょう。
マネックス証券では常日頃から、個人投資家に対して中長期運用・分散投資を奨励していますので、皆様も国際分散投資の必要性については、既によくご存知のことと思います。

記事の中では昨今のBRICs投信人気と同時にパッシブ(インデックス運用)型投信のニーズが書かれています。この二つは並列されていますが、そもそも新興国投資型ファンドではインデックス運用というものはほとんどありませんので、ご注意くださいね。(記事の意図は、最近のBRICs人気と流行に左右されないパッシブ型投信の双方を紹介しているということでしょう。)

ちなみに、マネックス証券では5月に新規取扱いを始めた投信の中に、この珍しいインデックス運用の新興国投資型ファンドがあります。

「年金積立インデックスF海外新興国株式」
「年金積立インデックスF海外新興国債券」
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news805d.htm
さて、国際分散投資を行う際、少額から行えるという点では投資信託が最も便利ではありますが、もう少し金額が上乗せできるようであれば、外国株式の直接購入や外貨建て債券投資を活用することも非常に有効な国際分散投資の手段と言えますね。

外国投資の中では外貨建て債券投資のほうが外国株式への投資より価格変動リスクが小さく、リスクが限定的です。外貨建て債券投資には、下記のような特徴があります。

●購入時に手数料がかからない。(ただし日本円から購入の場合、為替手数料 はかかる)
●保有中に手数料がかからない。
●満期時には、原則その通貨建てで元本が確保される。

発行体の格付けがAAAなどで信用リスクが非常に低いとき、償還まで保有すれば大きなリスクは為替リスクにほぼ限定されたうえで好利回りを確保できます。(但し、外国為替相場の変動などにより受取金額が変動し、外貨建てでは投資元本を割り込んでいなくても、円換算での投資元本を割り込み、損失(元本欠損)が生じるおそれがありますので、注意は必要です。)

ただ、債券の場合、販売時期が限定的でいつでも購入できるわけではなく、販売額にも限度があるため売り切れてしまうこともあるので、発売されるときに見落とさないようにぜひ小まめにチェックしてくださいね。

現在マネックス証券で取り扱い中の外貨建て債券はトルコリラ建て債券です。14.00%という高利回りも手伝い、締め切り間近となっています。

トルコリラ建てアジア開銀債
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news805a.htm
外国債券投資はポートフォリオ運用のうえでも必要不可欠な投資といえます。(一般に日本株式とはもっとも相関が低いです)資産の一部にはぜひとも組み入れていきたいものです。
少額で行いたい、選択をプロにまかせたい、と言う方であれば投資信託の活用を、ある程度まとまった資金で(マネックス証券の場合は10万円程度から外国債券投資は可能です)、自分で手数料やリスクを把握し、限定して運用したいという方は外貨建て債券への投資を検討されることをお奨めします。

※「年金積立インデックスF海外新興国株式」「年金積立インデックスF海外 新興国債券」に関するリスク・手数料等に関しては、『10リスクおよび手数 料等の説明』の「投資信託に関する重要事項について」をご覧ください。
「トルコリラ建てアジア開銀債」に関するリスク・手数料等に関しては、『10リスクおよび手数料等の説明』の「債券取引に関する重要事項」をご覧ください。

廣澤 知子
マネックス証券 マーケティング部 マネジャー
シニア・フィナンシャル・アドバイザー