先週前半まではゴールデン・ウィークでお休みでしたが、皆さんはどのようなお休みをお過ごしでしたでしょうか?リフレッシュできて心機一転すごく張り切っている方、楽しいお休みが終わって気が抜けてしまった方、様々だと思います。

誰にも共通なのは、2008年も3分の一が既に過ぎてしまったという事実。 なんとも時間が経つのは早いものですね。
今年は年初から投資環境がいま一つよくないため、これまでに運用がとても上手くいっている、という方はあまりいらっしゃらないかもしれません。
投資が上手くいかないといっても、短期間のうちに繰り返しリバランスやリアセットアロケーションをするのは投資の効率性を考えるとお奨めできるものではありません
とりあえずこれまでの投資をそのままにしても、月々のキャッシュフローからの投資を差し控えてしまう、という方もいらっしゃるかもしれませんが、一度投資を躊躇してしまうとなかなか「次」に再開するきっかけはつかめないものです。

では、どうすべきなのでしょうか?
個人的にはこういう相場のときこそ、少しずつでも新規投資を続けていくことが良いのではないかと思います。
既に運用中のストックの運用の見直しは頻繁に行う必要はありませんが、フローの運用は少しずつ内容を変化(その結果、全運用資産のポートフォリオ割合は少しずつ変わってきます)させるなど工夫をしながら、「投資を止めない」ことが長い目で見て大きな違いになってくると思います。

内容の異なる投資とは、例えば日本株投信の積立を毎月行ってきた人が、新たに外貨建てMMFの積立を追加してみる、新興国の投信を購入してみる、といった投資先の変更や追加、現物株式の取引を中心に行っていた人が新たに外貨建て債券を購入してみる、といった資産クラスの追加などちょっとした変化のことです。(多額の変化である必要はありません。)

一度ポートフォリオを決定したり、追加購入する商品を決めてしまうと、新しい商品が出ても見向きしない人もいるのですが、その時、その時の市場トレンドやニーズに合わせて新発売される新商品はぜひともチェックしていきたいものです。
投資信託であれば、運用会社の違い(ファンドマネージャーの違い)、運用方針の違い、手数料体系の違い、など同じ地域の同じ資産に投資をしていても、それぞれ細かな違いがあり、それが結果として運用成績の違いとなって表れてくるものです。
外貨建て債券も債券の種類、通貨の種類によって運用のメリットやリスクが大きく異なり、一言で「外貨建て債券」という分類にくくってしまいにくいものです。

そうした新しい商品を現在自分が投資・保有している商品と比べてみて、買い換えてみたり、「外貨建て債券」の通貨や商品性の違いに注目し国際分散をしてみたりすることによって、アセットアロケーションの比率を変えないで内容を新たにしていくこともできます。

投資期間が長くなれば、リスク許容度など投資スタンスも変わってくることでしょう。相場は常に動いているのですから、投資内容も少しずつ変化をもたせることは意味があると思います。

投資に対するアンテナは常に立てておく(新商品はチェックする)、投資は止めない、という気持ちを持ち続けていきたいですね。

【新商品の一部 ご紹介】
投信 : 新興国の債券・株式に投資する年金・積立シリーズ登場予定!http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news8053.htm
外貨建て債券 : 利率年14.00%!
トルコリラ建てアジア開銀債 本日より取扱い開始! http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2008/news805a.htm

※リスク・手数料等に関しては、『 10 リスクおよび手数料等の説明』をご 覧ください。

廣澤 知子
マネックス証券 マーケティング部 マネジャー
シニア・フィナンシャル・アドバイザー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員