今日は女の子の節句、雛祭りですね。
この時期は雛祭りより花粉対策がメインになってしまっている私です・・・が、せっかくなので、女の子の節句にちなんで女性のための投資についてお話したいと思います。

マネックス証券のお客様のうち、女性のお客様は25%弱(2007年12月末資料)です。残念ながら男性に比べると、女性の方で投資をされている方はかなり少ないようですね。
考えられる理由は以下のようなものが考えられます。

1.有職者率が男性の方が高く、平均所得も高いため余裕資金がある
2.有職者率が高い=社会との接点が多く、経済への関心が高い人が多くなる3.職場の同僚、友人などに投資経験があり、影響される

とはいったものの、最近はごく普通の女性誌でもマネー特集が多いですし、ネットのサイト上にもたくさん女性の投資コンテンツがあふれています。私自身、女性向けセミナーの講師にまねかれたり、女性向けのコラムも執筆したりということも多くあります。
セミナーにおいては、皆さん大変熱心にメモを取られたり、質問されたりします。興味をもたれている方、将来に対する不安感、危機感から何かしなければ、と思っている方も増えていると思います。

これだけマネーに興味をもっている方が増えているのになぜ実際の投資経験率が少ないのでしょうか。
経済や投資・運用の世界は初めての方にとっては難しい専門用語のオンパレードに感じてしまうことがあるせいだとも思います。なんか難しそう・・・というのがハードルになり、先ずは勉強から・・・という方が多いことも理由の一つかもしれませんね。

勉強して知識がついてくると、今度はリスク認識がしっかりしすぎて慎重になりすぎてしまい、いつまでたっても実際に投資を始められないという方もいらっしゃいました。また、「投資」と聞くとかなりまとまった余裕資金がないとできない、と考えていらっしゃる方もいて、「投信の積立は月々1万円からできますよ。それも立派な投資ですよ。」とお話するとびっくりされることもあります。

投資には
・思い切り (買うにも売るにもエイヤッも大切)
・冷静さ (相場のブレに一喜一憂しない)
・忍耐強さ (長い目で見られる)
・常に学ぶ姿勢 (世の中は刻々と変化していることをキャッチする)
が必要だと思います。女性で投資に興味のある方は学ぶ姿勢をお持ちの方は多いのですが、なかなか思い切れないという方も多いようですね。

個人投資家はプロとは違いますから時間を武器に長期戦に挑むことができますし、その長期間の複利効果を味方に時間をかけて資産形成することができます。したがってなるべく「早く」投資を始めることはとても重要なことでもあります。
相場が不安定だとなかなか始められないという方も多いと思います。ですが、運用の成果において、タイミングは実はそれほど大きな要因とはなりません。いかに分散投資を効果的に行えるかが、その成果の8割を決めるものなのです。 
以上を踏まえた上で、運用未経験もしくは投資初心者の女性に多い「何をどのように買っていいかわからず、運用資金もあまりない」とおっしゃる方には下記をお奨めしたいと思います。

●投資信託の積立を始める。 → 少額からでも立派な投資スタートです。・それだけで分散投資ができるバランス型のものを選ぶ
・初めてでもわかりやすい市場連動型(日経225連動、TOPIX連動など) を選ぶ

●外貨建て投資を始める → 国際分散投資は重要です。
・外貨MMFで積立ながら増やしていく
・外国に投資する(為替ヘッジをしない)投資信託を選ぶ
・外貨建て債券を選ぶ

●お金を寝かせるムダをなくす → 超低金利が続いています。少しでも有利 な運用をしましょう。
  ムダをなくす運用について興味のある方はコチラ>
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/008592.html

一極集中な投資((例)株式を一銘柄だけ購入)は変動の荒波をもろにかぶってしまい、不安の元です。上記についてはいずれも少額で分散投資できることです。どうぞ「全て」を意識してみてくださいね。
廣澤 知子
マネックス証券 マーケティング部 マネジャー
シニア・フィナンシャル・アドバイザー