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今週(5月14日~5月20日)の相場動向
相場回顧 BTC:不穏な空気のなか米国時間での売りが目立ち、暴落
ビットコインは、先週にテスラ社【TSLA】がビットコイン決済停止を発表してから、マイニングの環境問題が再燃したことも影響し、軟調な値動きが続いた。さらに同社によるビットコイン売却をめぐって様々な憶測が飛び交い、17日にはイーロン・マスク氏がそれを否定したが、同氏の一連のやりとりを懐疑的に捉える者も多く、次第に売りが強まった。各国当局が暗号資産投資を注意喚起する動きもあるなかで、これまで相場を牽引してきた米国時間での売りが目立ち、19日には一時BTC=327万円(30,000ドル)付近まで暴落した。このときDeFi市場を含めて大規模な清算が発生し、コインベース【COIN】など国内外複数の取引所では一部のサービスがダウンする事態となった。20日にはテスラ社やマイクロストラテジー社【MSTR】がビットコイン売却を否定したこともあり、BTC=458万円(42,000ドル)付近まで反発した。
来週(5月21日~5月27日)の相場予想
BTCは底値を固めることができるか、あるいは歴史を繰り返すのか
テスラ社のビットコイン決済停止など、イーロン・マスク氏の迷言によって相場は脆くも崩れ去ることとなった。ビットコインは高値付近からわずか数日間で50%近く暴落し、2018年バブル崩壊時にフラッシュバックしたかのようである。しかし、価格は年初水準に戻ったに過ぎず、昨年末までの参加者では暴落した今でも含み益がある状況である。
こうしたなか来週は底値を固める展開になるだろう。今回の暴落で年初から入ってきた投資家を中心に狼狽売りに走ったと考えれば、直近下値としては年初水準のBTC=327万円(30,000ドル)付近が意識される。さらなる悪材料や、昨年の上昇を支えてきた金融緩和ムードの揺らぎがあれば、この水準を割り込む可能性も考えられる。
一方で、ここからは長期保有者による押し目買いも増えることが予想され、底値を確認してからは回復が早いと思われる。それは2018年とは違い、米国を中心に様々な暗号資産関連のビジネスが広がりつつあるからである。今回の暴落を受けて大手金融機関などが再び参入を撤回するようなことがあれば黄色信号だが、これだけ市場が拡大した後には考えづらいだろう。
その他、米国における暗号資産規制の動きや、テスラ以外のビットコイン購入企業の動きなどには注目したい。直近上値としてはBTC=490万円(45,000ドル)付近を意識する。