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今週（6月18日～6月24日）の相場動向
相場回顧 BTC：中国人民銀行が規制強化を指示、一時BTC＝30000ドル割れ
ビットコインは中国における規制強化がますます広がるなかで下落が続いた。内モンゴル、新疆ウイグル自治区、雲南省に続いて四川省においてもマイニング規制が強化された。21日には、中国人民銀行が国内の主要な金融機関に対して暗号資産取引の取り締まりを強化するよう指示し、中国農業銀行やアリペイがそれに従った方針を発表した。ビットコインはこれらの動きを受けてさらに売りが強まると、株式市場は米FRB議長の証言から早期利上げ懸念が和らぎ持ち直したが、一時BTC＝331万円（30000ドル）を割り込んだ。米マイクロストラテジー【MSTR】による追加購入にも相場は反応しなかった。直後にはBTC=376万円(34000ドル)付近まで大きく反発したが、ハッシュレートも大幅に低下するなか、週末にかけても軟調に推移した。
来週（6月25日～７月1日）の相場予想
BTCは底堅い推移を予想するも、買い材料なき状況は継続
中国における暗号資産取引の規制が一層強化されるなか、暗号資産取引所だけでなくOTC（相対）事業者についても取り締まりを強める方針である。このような規制強化の動きを受けてハッシュレートは100EH/sを下回り、今年に入ってからの最低値を更新している。中国のマイニング事業者が国外への移転を進めているとの報道もあるが、それが落ち着くまではさらにマイニング環境が悪化する懸念がある。
中国規制の話題で持ち切りとなり、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化はどこ吹く風だ。直近下値であるBTC=331万円(30000ドル)付近では底堅く推移するだろう。しかし、バーゼル銀行監督委員会も暗号資産への警戒感を強めるなか、米国の大手金融機関が暗号資産事業にブレーキをかけるようなことがあれば、その水準を割り込む可能性もある。
米FRB議長が利上げについては慎重な姿勢を強調したことでFOMC後の株式市場の混乱は一時的となったが、引き続き米金融緩和策の転換時期については注視が必要である。暗号資産市場では買い材料なき状況が続いており、直近下値としてBTC=331万円(30000ドル)、上値としてBTC＝387万円(35000ドル)を意識する。
