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Q.広木さんが考える適切な保有銘柄数はいくつでしょうか

Nick様からのご質問

「1.特定の銘柄に投資せず、リスクは分散するべき」or「2.分析を深堀して管理するには保有数を絞るべき」どちらでしょうか。

許容できるリスクによるでしょうか。

その場合、リスクを抑えて1とする時と、リスク許容で2とする時と、それぞれの保有数にについて、だいたいの感触を教えてください。

回答

「許容できるリスクによる」です。

1とすれば、銘柄を増やせば増やすほど、分散可能リスクが逓減しますが、日本株の場合、銘柄数が50を超えると分散可能リスクは横ばいになり、それ以上あまり減りません。したがって50が目途でしょう。

2については、フィデリティの著名ファンドマネージャー、ピーター・リンチはこう述べています。「株を買うというのは子供を養うのと同じである。世話をみることができないほど持ってはいけない。職業としないかぎり、8~12社を十分に調査していくことは難しい。ポートフォリオには5銘柄を超えて保有してはならない」参考にしてみてください。

Q.良い決算内容でしたが、安川、日本電産、エムスリーなどが下落しました。まだまだ調整は続くでしょうか?

ハルトラ様からのご質問

良い決算内容でしたが、安川、日本電産、エムスリーなどが下落しました。

GW後戻すと思いきやさらに下落。私はエムスリーを保有していますが、いずれは反発を期待しています。少しまだまだ調整は続くでしょうか?

回答

調整はいいところまできています。

例えばエムスリー(2413)ですが直近のこの暴落のなかでも3月のザラ場安値を切っていません。あとは日柄でしょう。米国株とワクチン接種次第です。

Q.先日(5月8日)のモーサテサタデーでのEPSと日経平均との相関について

tak様からのご質問

先日(5月8日)のモーサテサタデーでのEPSと日経平均との相関について、足元EPSがあがってるから日経は上がって行くと言う説明でしたが、2019年は2つの線の幅が開いてましたが、その状態へ戻ろうとすることはありませんか?

回答

「足元EPSがあがってるから日経は上がって行く」という説明ではありません。

足元の12カ月先EPSに基づけば日経平均はPER15倍台でフェアバリューであると申し上げました。

従って、この先、EPSが上方修正されればそれを素直に反映し株価も上がっていくでしょう、と申し上げたのです。

Q.株価が上がらなくなるとしたら、どういった時でしょうか

Nick様からのご質問

広木さんは、株価は上がっていくものだ。と仰っています。これに関しては、これまで歴史が証明しており、私も同感です。ただし、今後も同じかと言えばそうではないかもしれません。

お立場上、言いにくいかもしれませんが、株価が上がらなくなるとしたら、どういった時でしょうか。それは、何年後に起こりうるでしょうか。

回答

人類が滅亡する時です。したがって何年後かはわかりかねます。冗談で言っているのではありません。真剣にそう思います。

第一次、第二次、二度の大きな世界大戦を乗り越えて今の株価があります。湾岸戦争では空爆開始とともに株価が上がりました。「銃声が鳴ったら買え」という格言もあるくらいです。

世の中でもっとも悲惨な出来事である戦争でも株価はあがります。パンデミックではどうでしょう?ご覧の通り、世界の株価は史上最高値更新、日経平均も3万円を越えました。戦争やパンデミック、これ以上、悪い事態があるでしょうか?

さまざまなバブル崩壊も乗り越えてきました。100年に1度の危機と言われたリーマンショックでさえ、半年で株価は底が入りました。考えられる「悪い事態」をすべて経験しても株価は上がります。

それはなぜか?明日があるからです。今日が暗くても、明日があるなら株価は上がる。株価は未来の企業価値を映すものだからです。

世界中に何万という会社があり何百万人という企業人が働いていてみんな今日より明日、明日より明後日、会社をよくしていきたいと思って働いています。

そう思っても、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。すぐによくなるとは限らない。それでも、そういう思いで世界中の何万という会社の何百万人という人が働いていれば結局いつかはよくなる。

だから、「いつか」つまり「未来」がある限り株価は上がります。株価が上がらなくなるのは「未来」がなくなる時、すなわち人類の滅亡が決定的になるときです。

Q.レーザーテックのような企業を中国やアメリカの企業が買収する危険はないのでしょうか?

ふみとら様からのご質問

レーザーテックのような企業を中国やアメリカの企業が買収する危険はないのでしょうか?

回答

もちろん、ない、とは言い切れませんが、この株価では当面、手が出ないでしょう。


このコーナーでは、お客様からいただいた質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答します。

今回は2021年5月1日から5月10日に寄せられた質問から抜粋して回答しております。

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