イルミナ(ILMN)決算:一株利益は1.89ドルで市場予想を上回る

企業概要

イルミナは、生命科学および臨床検査での遺伝物質を分析するためのツールやサービスを提供する。シーケンシングツールと専用消耗品(2020年売上高の約76%)から収益を得ている。ハイスループット技術は、ヒトおよび他の大型生物における全ゲノムシーケンスを可能にする。そのより低いスループットのツールは、ウイルスおよび癌腫瘍スクリーニングのようなより小さなデータ出力を必要とする適用を可能にする。マイクロアレイ(売上高の9%)も販売しており、消費者および農業用途を中心に低コストで集中的な遺伝子スクリーニングを可能にしている。サービスは売上高の16%を占め、基本的なメンテナンスサービス、臨床検査(非侵襲性出生前、腫瘍学、希少疾患スクリーニングなど)、全ゲノムシーケンスを含む。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比27%増の10.9億ドル(市場予想は10億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.89ドル(市場予想は1.40ドル)

2021年度通期ガイダンス

★売上高・・・25-28%増

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・5.80-6.05ドル(市場予想は5.50ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPS、粗利が全て予想を上回った。2021年度通期ベース売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の決算結果を受け、更なる上値追いとなろう。430ドル超えから、500ドルを目指す展開を予想する。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

イーライリリー・アンド・カンパニー(LLY)決算:一株利益は1.87ドルで市場予想を下回る

企業概要

イーライリリー・アンド・カンパニーは、神経系疾患、内分泌系疾患、自己免疫疾患、腫瘍性疾患に焦点を当てる医薬品会社である。主要な医薬品には、がん治療薬のアリムタやベージニオ、糖尿病治療薬のジャディアンス、トルリシティ、ヒューマログ、ヒューマリン、免疫疾患治療薬のトルツやオルミエントなどがある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%増の68.06億ドル(市場予想は69.73億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.87ドル(市場予想は2.11ドル)

★純利益・・・前年同期比6%増の17.02億ドル(市場予想は19.33億ドル)

2021年度通期ガイダンス

★売上高・・・266-276億ドル(従来予想は265-280億ドル、市場予想は277.7億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・7.80-8.00ドル(従来予想は7.75-8.40ドル、市場予想は8.25ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPSともに予想を下回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジの中間値を引き下げ、予想を下回った。同売上高ガイダンスレンジの中間値も引き下げ、予想を下回った。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の決算結果を受け、しばらく底値模索の動きとなろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

テラダイン(TER)決算:一株利益は1.11ドルで市場予想を上回る

企業概要

テラダインは、無線(ワイヤレス)、自動車、産業、通信、航空宇宙、防衛セクターで使用されている半導体、ワイヤレス製品、データストレージ、および電子システムのための自動テストシステムの設計、開発、製造を手掛ける。半導体テスト、システム・テスト、ワイヤレス・テスト、産業オートメーションの4つの部門を通じて事業を展開している。テストを実施することで、製品の品質の改善・コントロール、性能の測定を可能にし、歩留まりの向上を支援する。製品は、台湾、中国、米国、日本、韓国を中心に販売されているが、世界各国でプレゼンスを有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比11%増の7.82億ドル(市場予想は7.60億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.11ドル(市場予想は1.04ドル)

第2四半期ガイダンス

★売上高・・・10.1-10.9億ドル(市場予想は8.77億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.62-1.83ドル(市場予想は1.33ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。続く第2四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジも両方とも予想を上回った。27日131.10ドルで引けたが、引け後の時間外取引では、135ドル台で推移している(NY時間午後6時40分時点)。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今回の好決算で更なる上値追いとなろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:一株利益は1.87ドルで前年同期を上回る

企業概要

テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、サウンドやパワーなどのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。売上高の95%は半導体が占め、残りの5%を電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるマイクロコントローラーなどのデジタルシグナル・プロセッサーでも市場をリードしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比29%増の42.9億ドル(市場予想は40億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.87ドル(前年同期は1.24ドル)

第2四半期(4-6月期)ガイダンス

★売上高・・・41.3-44.7億ドル(市場予想は41.6億ドル)

★1株当たり利益・・・1.68-1.92ドル(市場予想は1.68ドル)

1-3月(第1四半期)の純利益は17億5000万ドル(1株当たり1.87ドル)と、前年同期の11億7000万ドル(同1.24ドル)から増加。売上高は29%増の42億9000万ドルと、アナリスト予想平均の40億ドルを上回った。

4-6月期の売上高は41億3000万-44億7000万ドル(約4490億-4860億円)、1株利益は1.68-1.92ドルの見通し。アナリスト予想平均は1株利益が1.68ドル、売上高が41億6000万ドルだった。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表を受け、当日の時間外取引で一時約2.5%下落した。いまだ株価は上昇トレンドを維持している。値固めフェーズの後、再度上値追いの展開となろう。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)決算:一株利益は3セントで市場予想を上回る

企業概要

ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、米国の発明家トーマス・エジソンが設立した会社ともう1社が1892年に合併して誕生した。今日では、航空旅行、精密医療、およびエネルギー転換における世界的なリーダーである。差別化された技術と世界中に広がる設備の巨大な工業的インストールベースで知られている。このインストールベースには、航空宇宙用エンジン、ガスタービンおよび蒸気タービン、陸上および洋上風力タービン、ならびに医療診断およびモバイル機器が含まれる。利益の大部分は、一般的に利益率が高いサービス収入によるものである。元ダナハーのローレンス・カルプCEOがリーンの原則に基づいて、コングロマリットの数年にわたる業績回復をリードしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%減の171.18億ドル(市場予想は175.72億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3セント(市場予想は1セント)

★純利益・・・前年同期比39%減の2.56億ドル(市場予想は1.29億ドル)

2021年通年ガイダンス

★売上高成長率・・・1桁前半台増

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・15-25セント(従来予想は据え置き、市場予想は24セント)

第1四半期売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスレンジを据え置いたが、予想を下回った。

2021年1-3月期売上高は前年同期比12%減の171億ドルだった。最終損益が28億ドル(3100億円)の赤字(前年同期は61億ドルの黒字)だった。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

金融子会社のGEキャピタルの解散、アイルランドの同業大手エアキャップと航空機リース事業の統合、住宅ローン事業撤退等が好感され、株価は戻して引けた。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション