エアビーアンドビー(ABNB):売上高は8.59億ドルで市場予想を上回る 

企業概要

エアビーアンドビーは、2007年にサービスを開始した、世界最大のオンライン代替宿泊旅行代理店で、ブティックホテルや宿泊体験の予約サービスも手掛ける。プラットフォームは、2019年には、570万のアクティブ代替宿泊施設リストおよび2億4,700万のゲスト到着を提供した。400万におよぶホストのリストは、220カ国、10万都市に広がっている。2019年の収益に占める割合は、北米地域が41%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域が40%、アジア太平洋地域が12%、中南米が7%であった。収益はすべてオンライン予約の取引手数料から得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比22%減の8.59億ドル(市場予想は7.40億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・11.24ドルの赤字

★純損益…39億ドルの赤字

★調整後EBITDA…2100万ドルの赤字(市場予想は1.28億ドルの赤字)    

2020年10-12月(第4四半期)決算は、売上高がアナリスト予想を大幅に上回った。新型コロナウイルス感染が広がったホリデーシーズンにあって、旅行者が民泊を選好する動きに支えられた。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表日の引け後の時間外取引では、3%程度株価が上昇している。同社の市場での地位、希少価値、ブランド力、および世界的な業務展開機会等を考えると、株価は更に上昇しよう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

セールスフォース・ドットコム(CRM)決算:一株利益は1.04ドルで市場予想を上回る

企業概要

セールスフォース・ドットコムは、主要なソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)製品である顧客関係管理ソフトウェアのSales Cloudを含むエンタープライズクラウドコンピューティングソリューションを提供している。また、顧客サポートのためのService Cloud、デジタルマーケティングキャンペーンのためのMarketing Cloud、電子商取引エンジンとしてのCommerce Cloud、企業独自のアプリケーション開発が可能となるSalesforce Platform、そのほか、データ統合のためのMuleSoftなどのソリューションを提供する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(11月-1月期)実績

★売上高・・・前年同期比20%増の58.2億ドル(市場予想は56.8億ドル)
〇サブスクリプション&サポート部門…前年同期比20%増の54.8億ドル(市場予想は53.5億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.04ドル(市場予想は75セント)

第1四半期(2月-4月期)ガイダンス

★売上高・・・58.8-58.9億ドル(市場予想は57.2億ドル)

★一株当たり利益・・・ 88-89セント(市場予想は76セント)

2022年度通期ガイダンス

★収入・・・256.5-257.5億ドル (従来予想は254.5-255.5億ドル、市場予想は254億ドル)

★一株当たり利益・・・ 3.39-3.41ドル(市場予想は3.51ドル)

2020年11月-2021年1月期決算は、売上高が前年同期比20%増の58億1700万ドルと市場予想(約56億8000万ドル)以上に伸びた。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表日の株価は2022年1月期通期の1株利益見通しが市場予想に届かず、時間外取引で売りが優勢となっている。同社株は以下の通りベアトレンドに入っている。250ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ドアダッシュ(DASH)決算:一株損失は2.67ドルで市場予想を下回る

企業概要

ドアダッシュは、オンライン食品配送物流サービスを提供している。ウェブサイトを通じたオンデマンド食品デリバリーサービスの提供を手掛ける。主に米国で事業を運営している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比225.5%増の9.7億ドル(市場予想は9.27億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.67ドルの赤字(市場予想は67セントの赤字)

★調整後EBITDA…9400万ドル

2020年10-12月の売上高は前年同月比225%増の9億7000万ドルとアナリスト予想を上回った。純損益は3億1200万ドルの赤字。前年同期の1億3400万ドルの赤字から2倍余りとなった。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

今後経済正常化にともない、外食トレンドに戻ることも予想される。今回の決算内容を受け当面底値模索の動きとなろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ビヨンド・ミート(BYND)決算:一株損益は34セントで市場予想を下回る

企業概要

ビヨンド・ミートは、バーガー(2019年売上高の64%)、ソーセージ(23%)、牛ひき肉(13%)、鶏肉などの植物由来の人工肉を提供している。他のベジタリアン製品とは異なり、肉の外観、料理、味を再現しようとし、あらゆる種類の食物を食べる人やベジタリアンをターゲットとする。肉ケースで販売されている。製品は、米国およびカナダ、その他83カ国でも広く入手可能である。海外売上高は、2019年に33%であった。製品は、小売店舗、食品サービスチャネル(大学キャンパス、Carl’s Jr.、Subway、Dunkin’ Donuts、A&W Canada、TGI Fridays、Del Tacoなどのレストラン)でも入手可能である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比3.5%増の1.02億ドル(市場予想は1.04億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)…34セントの赤字(市場予想は14 セントの赤字)

★調整済みEBTDA・・・950万ドルの赤字(市場予想は87万ドルの利益)

★粗利益率…24.9%(市場予想は31.0%)

2020年10月-12月(第4四半期)決算では売上高が1億190万ドル(約108億円)と、アナリスト予想平均の1億360万ドルを下回った。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

新型コロナウイルスのまん延で米国内外の市場で飲食店向け販売が振るわなかったため、今回の決算も不振だった。しかし、ワクチンが実用化し、バイデン政権が誕生し、経済対策が打たれることから、今年は通常の経済活動復帰が期待できよう。再度220ドル奪回の動きとなりそうだ。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ワークデイ(WDAY)決算:一株利益は73セントで市場予想を上回る

企業概要

ワークデイは、人的資本管理(HCM)、財務管理、およびビジネスプランニング・ソリューションを提供するソフトウェア会社である。クラウド専用のソフトウェアプロバイダーとして知られている。カリフォルニア州プレザントンに本社を置いている。2005年に創業、現在の従業員数は1万2,000人を超える。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(11月-1月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%増の11.3億ドル(市場予想は11.2億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・73セント(市場予想は56セント)

2022年通期ガイダンス

★サブスクリプション売上高・・・43.8-44億ドル(市場予想は44.5億ドル)

第4四半期売上高、調整済みEPSがともに予想を上回った。2022年度通期ベースサブスクリプション売上高ガイダンスレンジは予想を下回った。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表後、引け後の時間外取引では、7.6%程度下落している。今回の決算内容を受け、しばらく底値模索の動きとなろうが、再度上値をうかがう展開と予想する。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション