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今週(2月19日~2月25日)の相場動向

相場回顧 BTC:ハイテク株が強く売られるなか100万円超幅の暴落

BTCは、カナダでのビットコインETF取引開始や、米マイクロストラテジー【MSTR】のビットコイン購入を目的とした資金調達の完了などが材料視され、一時BTC=612万円(58,000ドル)付近まで大きく上昇した。しかし、その後は短期的な利益確定売りも強まり、金利上昇や景気敏感株へのシフトなどによりテスラを含むハイテク株が強く売られるなか、22日から23日にかけて一時BTC=475万円(45,000ドル)付近まで暴落した。その際、DeFi市場では強制清算額が過去最大級となった。暴落後には米決済大手スクエア【SQ】や米マイクロストラテジー【MSTR】によるビットコイン追加購入の発表などを受けて買い戻しが強まったが、金利上昇が続くなかBTC=527万円(50,000ドル)付近では上値が重くなった。

 

来週(2月26日~3月4日)の相場予想

米長期金利上昇と銘柄シフト、BTCは底値を固めることができるか

新型コロナウイルス感染者数の減少、ワクチンの普及、経済指標の改善などを受けて景気回復への期待がますます高まっている。これまで株式市場を牽引してきたハイテク株から景気に連動しやすい銘柄へのシフトが起きており、さらには米国長期金利上昇による債券市場へのシフトが懸念されている。指数でみた時には大きく動いていないが、個別でみた時には投資家によるポートフォリオの組み替えが活発におこなわれている。

このような市場変化のなかビットコインは大きく下落した。米国長期金利が1.5%に迫っており、このまま金利上昇が続くようであれば株式市場の混乱とともに売りが継続する可能性は考えられる。一方で、米FRBパウエル議長は改めて緩和政策維持を強調し、米追加経済対策への期待もあって政府中央銀行の方針に変わりはない。また、先ほども述べたように株式市場は指数で見た時には価格を維持しており、資産の組み替えが一服した後には再びビットコインの買いが強まることもあるだろう。

1月の暴落時と同様におよそ10000ドル幅で下げ止まっており、来週が正念場である。直近上値としてBTC=580万円(55,000ドル)、下値としてBTC=422万円(40,000ドル)を意識する。