パランティア・テクノロジーズ(PLTR)決算:一株損失は6セントで市場予想を下回る
企業概要
パランティア・テクノロジーズは、洞察力を得て、運営上の結果を推進するための大規模な異なるデータセットを管理するソリューションを組織に提供している。2003年に設立され、政府の情報および防衛セクターに焦点を当てたGothamソフトウェアプラットフォームを2008年に発表した。2016年には企業や産業向けのデータ運用システムとなることを目的としたFoundryソフトウェアプラットフォームによって、様々な商業市場に拡大した。コロラド州デンバーに拠点を置き、IPOの時点で125の顧客を有していた。収益に占める割合は、商業顧客と政府顧客でほぼ同等となっている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・3.22億ドル(市場予想は3.01億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・6セントの赤字(市場予想は2セントの赤字)
★営業損失・・・1.56億ドル
第1四半期ガイダンス
★売上高・・・45%増の3.31-3.33億ドル(従来予想は3.08億ドル)
★営業利益率(調整後)・・・23%
2021年度通期ガイダンス
★売上高成長率・・・30%以上
2020年10-12月期決算で売上高は市場予想以上に増えたが、2021年12月期通期の売上高の伸びが減速するとの見通しを開示。
10-12月期の売上高は前年同期比40%増の3億2209万ドルと、市場予想(3億70万ドル)を上回った。米食品医薬品局(FDA)や英豪資源大手のリオ・ティントなど大口の取引が堅調だった。最終損益は1億4834万ドルの赤字(前年同期は1億5932万ドルの赤字)。販管費や研究開発費の増加が重荷となった。
今後の株価見通し
新型コロナウイルス関連で政府機関にサービスを提供する機会が増加。通期の売上高は「30%超」で従来見通しを据え置き、2020年度の同47%増から鈍化することが嫌気されて株価は下落したが、これは保守的見通しと言えよう。この下落局面は、押し目買いの好機だ。
クアンタムスケープ(QS)決算:一株損失は2.41ドルで市場予想を下回る
企業概要
クアンタムスケープは、電気自動車に搭載する次世代型固体リチウム金属電池の開発に取り組んでいる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(12月-2月期)実績
★調整済みEPS・・・2.41ドルの赤字(市場予想は3セントの赤字)
2021年度通期ガイダンス
★設備投資…2.3-2.9億ドル
同社はいまだ製品を販売しておらず、売上がたっていない。しかるに、調整済みEPSの赤字幅は予想ほど悪化しなかった。
今後の株価見通し
バッテリー業界では全固体電池が将来最も普及しそうな技術であるとの見方が多い。
本日の決算結果を受け、株価は53ドル近辺まで上昇している。徐々に上値を切り上げる動きになると見ている。
CVSヘルス(CVS)決算:一株利益は1.30ドルで市場予想を上回る
企業概要
CVSヘルスは、2018年後半にAetnaを買収し、会員向けにより統合されたヘルスケアサービスを提供している。年間薬剤請求処理件数(調整後)約20億件の最大級の薬剤給付管理(PBM)と、主に米国の約10,000の薬局店舗を誇るドラッグストアチェーンとが統合された。約2,300万人の会員を擁するマネジド・ケア組織が追加されたことで、医療保険業界内でより強固な立場に立ち、顧客の総コストをより低く抑えることができる位置づけにある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比4%増の695.54億ドル(市場予想は687.67億ドル)
★既存店売上高・・・5.3%増(市場予想は3.7%)
★一株当たり利益(調整済み)・・・1.30ドル(市場予想は1.24ドル)
★純利益(調整済み)・・・前年同期比25%減の17.09億ドル(市場予想は16.16億ドル)
2021年度通期ガイダンス
★売上高・・・2761-2806億ドル(市場予想は2783.9億ドル)
★一株当たりの利益(調整後)・・・7.39-7.55ドル(市場予想は7.54ドル)
★営業活動によるキャッシュフロー・・・120-125億ドル
第4四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。2021年度通期ベース売上高ガイダンスレンジは予想を上回ったが、同調整済みEPSガイダンスレンジは下回った。
今後の株価見通し
株価は2015年半ばからベアトレンドとなっていたが、2020年上抜いた。今回の決算内容は好感され、株価は朝方上昇したが、場中で売られた。77ドルを超えてくるとテクニカル的に100ドルを目指すトレンドに入ると見る。
バイドゥ(BIDU)決算:一株利益は20.08元で市場予想を上回る
企業概要
バイドゥは、中国最大級のインターネット検索エンジンを手掛ける。モバイル検索トラフィックでみた中国市場でのシェアは70%台半ば。2017年度の売上高構成は、オンラインマーケティングが約86%で、残りはその他の部門となっている。テクノロジー主導の企業であり、自動運転など人工知能(AI)技術に投資している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★収入・・・前年同期比5%増の302.6億元(市場予想は300.6億元)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・20.08元(市場予想は17元)
★調整後EBITDA・・・85.6億元(市場予想は83.8億元)
★調整後営業利益・・・70.6億元(市場予想は63.2億元)
第1四半期(1月-3月期)実績
★収入・・・260-285億元(市場予想は259.4億元)
2020年第4四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。新型コロナウイルス危機からの景気回復が進む中、主力の検索・動画配信プラットフォームの広告収入が増えた。
百度は2021年第1四半期の売上高見通しを260億-285億元とし、こちらも市場予想(257億9000万元)を上回った。第4四半期の売上高は5%増の302億6000万元(46億9000万ドル)。
特別項目を除く1株利益は20.08元。市場予想は16.89元だった。
今後の株価見通し
好決算を反映し新値追いの動きが予想される。