9月3日米国株、急落の理由

9月3日の米国株は久しぶりに大きく下がりました。
NYダウ平均株価は一日で2.78% (-807.77)下げ28292.73へ。
S&P500は 3.51%(-125.78)の下げで、3455.06へ、
また、ナスダック総合指数は4.96% (-598.34)と11458.90へ下がっています。
 
では、9月3日に一体何が変わったのを冷静に考えてみますと、基本何も変わっていないと思います。

GAFA銘柄の、長期的な成長の可能性は何も変わっていない訳です。
では、何が変わったのかと言いますと、テクニカルな要因です。マーケット全体が買われ過
ぎの領域にあり、全体的にストレッチし過ぎていたことが、9月3日の下げの理由としてあげられると思います。

さらに市場が上昇するために必要なこと

S&P500の14日のRSIを見てみますと、こちらは8月24日辺りから、70のレベルを超えてきました。RSIは、70を超えると買われ過ぎと判断するテクニカル指標です。株式市場が続投する間、この指標は、1週間以上70のレベルを超えて高いレベルで推移していたのですが、9月2日には82.9まで上昇しました。明らかにテクニカル的に買われ過ぎだったという事があります。

この様な調整は、自然なことであり、これからさらに市場が上昇するためには必要なことです。

【図表】S&P500
出所:マネックス証券

急落時に考えるべきこと

さて、気になることとして、ロビンフッダーのトレーダー達です。彼らの中にはマージン(信用取引)でトレードしている人たちがいると思うのですが、彼らがどういう行動を取り、それがどのような影響を与えるかというところです。彼らの投資行動が、これまでの上げの局面でのある程度の影響を与えたといわれている訳ですから、9月3日の下げ相場で彼らがどのような行動をとったのか、動向が気になります。

加えて、ナスダック総合指数は2020年の6月10日、史上初めて10,000ポイントを超えたのですが、皆さん、その日の翌日何が起きたか覚えていますか。その翌日にナスダックは5.3%下がっています。このような大きな調整を経て、米国株は史上最高値を更新したのです。

我々は過去に起きたことを忘れがちですが、今日一日の動きでパニックに陥り、何かを結論づけるのは早いのではないかと思います。

私たちが、皆さんにお勧めしたいのは、米国株に長期的に投資をして頂きたいという事です。

ウォーレン・バフェットも、2020年の2月の下げの時に言っています。「今回の株価の下げで、5年後の米国企業の価値が変わったのか」と。