英ポンド/円 (126.90〜139.80) 6月18日〜6月24日まで

アナリシス:

皆さま、こんにちは! 本日(6月18日)の新型コロナウイルス感染者数は世界で834万人を超えています。死者数は44万人以上となり、世界での新型コロナウイルス感染のスピードはまだまだ衰えていません。このような背景の中、先進国での第2波の懸念から今週に入り、リスクオフの円買い、ドル買い傾向になっています。

日本でも6月14日に東京都内の感染者数が40人を超え、経済再開の流れの中でこの数字をどう取り扱うべきか様々な意見が上がっています。米国ではフロリダ州の感染者数が増加しており、ドイツ西部の食肉処理場では今週に入り600人以上の集団感染が確認されています。

また北京でも感染者が出たことから警戒レベルを引き上げ、市場を封鎖するなどの処置も取られました。各国の状況を見ると、経済再開に舵をきったものの、感染者数の封じ込めには至っていない国も見られます。

雇用面では大手ホテルチェーンの米ヒルトンが2,100人の社員を削減するとの発表がありました。ロイターの調査によると調査企業の半数以上で賃金や雇用の削減を実施したことが明らかになっています。

他方、6月17日に発表された英国のインフレ率は0.5%となり、過去4年間で最低となりました。新型コロナウイルスの世界的流行が需要を大きく減退させた他、原油価格下落もインフレ率低下の要因となっています。

米ドル/円はリスクオフの円買いの動きにもなっており、英ポンド/円は先々週の上昇から一転し、現在下落中となっています。
ダウや日経平均も5月後半から6月上旬にかけて大きく上昇していましたが、第2波の懸念や、FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて一気に下落しており、当面レンジ形成が予想されます。

向こう1週間の重要指標です。

6月18日(木)
20:00 英・英中央銀行金利発表、資産買取プログラム規模、金融政策委員会議事要旨

6月19日(金) 
8:30  日・全国消費者物価指数
8:50  日・日銀金融政策決定会合議事要旨
15:00 英・小売売上高
26:00 米・パウエルFRB議長発言

6月23日(火)
23:00 米・新築住宅販売件数

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段。今月一旦上昇したものの、現在は下げ目線。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。一旦上昇して、下落している場面。方向感がない状態です。
次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。短期的にはアップトレンド認識だったものの、1波終わりでミドルを下に割るタイミングになります。

4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。ここを下に割ったら売り目線となります。

上記の分析からエントリーポイントとして、

予想レンジ:(126.90〜139.80)

 

メインストラテジー:

買いをするなら
・132.80もしくは130.70〜90の日足トレンドレス下段からの逆張りエントリー。
・4時間足で133.94を一旦ブレイクするも、再度このラインを上抜けてきたら、トレンドレス内回帰を根拠に買いエントリー。

売りをするなら
・133.94を下にブレイクをしたら、短期足の戻り目で順張りエントリー。
・133.94を下にブレイクしてダウントレンドスタート後、
 1時間足の戻り目で順張りエントリー。(想定価格:133.90付近、133.20〜40)
・136.00〜20の4時間足トレンドレス上段から逆張りエントリー。