25日移動平均線上を維持

4月に入って少し値動きが落ち着いてきたのか、先週は窓が発生しませんでした。また、株価は戻りを試す展開が続いており、今後の動向が注目されます。

では、前回のコラムで指摘したことを振り返りながら、いつものように今後の動向について解説したいと思います。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓

前回のコラムでは「一旦上回った25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントになりそうです」と指摘しました。

また、「仮に25日移動平均線上を維持するようですと、わずかに上向きに変化した5日移動平均線が上昇を続け、下向きの25日移動平均線を上回ることが考えられます。そのほか、25日移動平均線も上向きに変化することが視野に入ってくるのではないかと思われます」と述べました。

結果を見てみますと、指摘した通り25日移動平均線上を維持したことから、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くと同時に5日移動平均線がサポートになって、株価の戻りが継続する結果となっているのが分かります。

上値抵抗線を突破できるか

こうした状況から、引き続き接近している5日移動平均線上を維持するようですと、前回のコラムでも指摘した2万円台に乗せることが視野に入ってくるのではないかと思われます。

そうなりますと、3月6日と9日のあいだにあけた窓を埋めることも期待されるわけですが、この窓を埋めるためには突破しなければならない上値の抵抗があります。それが、昨年8月26日につけた終値ベースの安値です。

この安値を終値で維持することができなければ、窓を埋めることができませんので、今後の要注目ポイントということになります。

一方で、5日移動平均線上を維持できずに終値で割り込んでしまった場合ですが、横ばいに変化しつつある25日移動平均線辺りまでの反落も考えられますので、高値掴みにならないよう注意が必要です。

また、値幅を伴う下落が発生し、一気に25日移動平均線を下回ってしまうようですと、3月23日と24日にあけた窓を埋めることも考えられますので、短期的なトレンドと売買タイミングには十分注意するようにしたいところです。