昨日の当コラムでご紹介した村上世彰氏が関わるファンドと東芝機械(6104)の臨時株主総会が明日開催予定です。

この対決でもう1つ注目を集めているのがファンド側のTOB条件。TOBは1月21日に開始され、その頃3,000円前後だった東芝機械株へのTOB価格は3,456円。ところが、その後の世界的混乱もあり、東芝機械の直近株価は2,000円前後。日本の投資家保護の観点もあり、買付者は撤回や価格・株数の引き下げが原則行えなくなっています。

ファンド側は市場価格を大幅に超えた公開買付価格に苦慮している様子も伺えます。
決着は27日の臨時株主総会です。その後両者の思惑もよりはっきりするでしょう。

いずれにせよ、この攻防の中で東芝機械の本当の価値が問われ、会社側も特別配当や今後の戦略策定などより株主を意識していることは明らかです。それは株主である個人投資家にも朗報です。また、株価変動はトレードのチャンスにもつながります。
両者はウェブサイトで両者の考えや議論を公開しています。臨時株主総会の結果と合わせ、今後の日本での株式投資の参考になります。株主でなくとも無料で簡単にお読みいただけます。ぜひご一読ください。
記事が多いので臨時株主総会にかかる両者の発表をご覧いただくのがよいように思います。

東芝機械:当社と、株式会社オフィスサポート(関連会社含む)とのやりとり経緯

東芝機械:IRライブラリ

オフィスサポート:東芝機械株式会社との経緯

このコーナーでは今後も引き続き日本株投資に大きな影響を与えていくアクティビストの動向をご案内します。読者の方の投資の一助になれば幸いです。