英ポンド/米ドル(1.1000〜1.2520) 3月19日〜3月26日まで
アナリシス:
皆さま、こんにちは! この1週間で英ポンド/米ドルの相場は一変しました。コロナウイルスの欧州の感染拡大を受けて、一気にドル換金の動きが続いており、ポンド、ユーロなど欧州の通貨が売られています。昨日はブレグジット時の最安値まで迫り、1.14500付近まで安値を付けました(マネックスチャートでは1.1900付近で安値更新となっています)。
ここまでポンドが売られる背景には、やはりコロナウイルスが世界で感染拡大しており、イタリアを始めとするEU圏での事態の深刻化が影響しています。加えて、ジョンソン首相による「英国として非常事態宣言をするには至らない」との発言や、BOEの利下げがポンド売りを加速する要因となりました。
ダウも昨日は18,000ドル台まで値を下げる場面も見られ、4度目のサーキッドブレーキも発動されました。本日午前のダウCFDの時間外取引では20,000ドル台まで上がっていますが、余談は許されない状況と言えそうです。
今後の見通しとして、コロナの感染のピークがいつになるかということです。現在は欧州、アメリカでも感染者数は増える一方ですので、欧米での感染拡大に歯止めがかかる兆しが見えたところで、一旦株価やドル換金の動きが止まるのではと見ています。
正直申し上げて、今は歴史上経験のない相場を世界中の投資家が経験している真っ只中にいると感じます。利益をあげる投資家は爆発的な利益を出していますし、大損している投資家も多数いることでしょう。
初心者の方はボラティリティが高いからといって、無闇に取引量を上げるのは危険ですので、充分に注意を払って取引をしてください。また熱くならず、冷静に相場を見ていく必要があります。長期足のエントリー根拠は見出しにくいので、比較的短期足に重点に置いて、相場を監視している間だけ取引するというのも安全策と言えるでしょう。
ワクチン開発などのニュースも出ていますが、相場を反転させる程の材料にはなっていません。また各国の政府・中央銀行も大規模な利下げや追加緩和、緊急予算なども打ち出していますが、こちらも状況の悪化を物語る要因となり、一時的な上昇があっても、株価などの下落に歯止めは掛かっていません。
コロナショックの暴落相場に歯止めをかける材料としては、やはり各国の感染拡大のピークアウトのニュースが必要となるでしょう。
向こう1週間の重要指標です。
3月19日(木)
8:30 日・消費者物価指数
8:50 日・日銀金融政策決定会合議事要旨
3月24日(火)
23:00 米・新築住宅販売件数
では、月足チャートです。
ダウントレンド1波バンドウォーク中。史上最安値圏の為、どこまで下がるかは想定不可能。昨日の安値は1.1450付近。
続いて、週足チャートです。
ダウントレンド1波バンドウォーク中。
日足チャートです。
ダウントレンド1波バンドウォーク中。
次に4時間足です。
ダウントレンド5波バンドウォーク中。ここで一旦戻り目をつけるかどうかの場面。
本日は1時間足も解説します。
ダウントレンド戻り目形成場面。早ければMA反発かミドル反発でトレンド継続。
もしくは1時間足Wボトムで転換狙いの場面。
上記の分析からエントリーポイントとして、
予想レンジ:1.1000〜1.2520
メインストラテジー:
買いをするなら
・1.1520付近の15分足トリプルボトム転換狙いでエントリー。ターゲットは日足MAミドル付近まで。
・1.1400~50付近日足トレ転エントリー。第1ターゲットは日足ミドルタッチ。
売りをするなら
・1.1520を下にブレイクをしたら短期足の戻り目で順張りエントリー。第1ターゲットは1.1400~50
・1時間足MA、もしくはミドル反発の順張りエントリー。
・4時間足MA、もしくはミドル反発の順張りエントリー。
相場のボラティリティが上がっていますので、エントリーは慎重に!