英ポンド/円 (138.00〜146.80)  2月13日〜2月19日まで

アナリシス:

皆さんこんにちは! 米国とイランとの軍事的脅威が年明けに起こり、その後、新型コロナウイルスによる世界規模での感染拡大の懸念から景気後退リスクなど、年明けから1ヶ月で新たなことが立て続けに起こっています。しかし、為替や株価への影響は一時的なものにとどまり、ダウ、S&P 500も最高値更新中となっています。

ここまで影響力が低いとなると、2020年の相場を下落させる要素は一体何なのかが全く想定できない状況です。

為替や株価への影響は少ないものの、実生活では新型コロナウイルスはかなりの影響を及ぼしています。世界各国で行われる様々な業界の見本市やEXPO関連は見合わせられており、中国やアジア圏開催のコンサートなども延期されています。

また、世界中でアジア人に対しての暴行なども見られ始め、あきらかに負の流れに動いています。こういった時には事実の情報は流れにくく、人々は疑心暗鬼にもなり、不安が不安を増幅させ、最終的に金融市場にも大きな打撃として波及しないかを見極めなければなりません。

他方、英国のGDP成長率の第4四半期(2020年10月〜12月)は横ばいとの結果が出ましたが、ブレグジット後初となる次回2020年の第1四半期の結果が鍵になるのではないかと思います。また英政府は移行期間終了後の来年からはEU製品については輸入品の国境検査や関税申告書の義務付けなどを行う方針としています。

英国発信のファンダメンタルズでポンドが大幅に動いてくる要素が当面ないため、日足で大きくレンジ形成が継続するものと考えられます。

また新型コロナウイルスの景気後退リスクが継続すればドル高・株高が続き、リスクオフの動きではドル売りが見られる1週間となりそうです。

向こう1週間の重要指標です。

13日(木)
22:30 米・消費者物価指数

14日(金)
16:00 独・GDP速報値
19:00 EUR・GDP改定値
22:30 米・小売売上高

17日(月) 
8:50 日・GDP速報値

19日(水)
18:30 英・消費者物価指数
28:00 米・FOMC議事要旨

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス中段。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。一旦ミドルラインまで下落しましたが支えられている状況。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

日足トレンドレス中段。日足のレンジ幅は144.40円〜139.32円です。

最後に4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

トレンドレス上段。当面4時間足のトレンドレス逆張りが有効な相場ですので、下は141.32円がブレイクライン、上は143.32円もしくは144.36円がブレイクラインと認識しておきます。

上記の分析から、エントリーポイントとしては以下のとおりです。

予想レンジ:138.00〜146.80   

メインストラテジー:

買いをするなら
・141.00円近辺日足トレンドレス逆張りでエントリー
・139.20円近辺日足トレンドレス逆張りでエントリー

売りをするなら
・142.80円~143.00円の4時間足トレンドレス上段から逆張りエントリー
・144.20円~144.40円の日足トレンドレス上段から逆張りエントリー