英ポンド/円 (138.00~144.50) 1月30日~2月5日まで

アナリシス:

皆さんこんにちは!EU議会(定数751)は1月29日、英国のEU離脱協定の批准に向けた採決を行い、賛成621票、反対49票で可決しました。これにより、ブレグジットに向けた全ての手続きが完了し、1月31日の離脱が正式なものとなります。

離脱決定に付随して、欧州議会の英国議員73人の任期は終了することになります。英国からEU機関への参加権や、意思決定権は完全になくなることになります。しかしながら、2月から年末まで続く11ヶ月の移行期間中は日常生活などへの大きな変化はないほか、英国は引き続きEU予算の分担金を支払う予定です。

ジョンソン首相の意向としては、1月31日をブレグジットの「完了日」とする一方、EUは英国との新たな関係模索のスタート地点と強調しています。英国のEU単一市場と関税同盟からの離脱に向けた貿易交渉などをどのように進めていくのかが、今後の課題となりそうです。

他方、相場は新型コロナウイルスの感染拡大により、リスクオフの動きが続いております。米ドル/円は108円台後半から109円台前半を推移していますが、今後も下げる可能性は充分にあります。

また、昨日行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、FF金利は据え置きとなり、銀行の超過準備に適用する付利(IOER)は1.60%に5ベーシスポイント(bp)引き上げられました。

付利金利の引き上げは予想通り。パウエル議長は12月に示した姿勢とほぼ同じで、雇用の伸びは堅調、失業率も低水準を維持しているとの見方を示しました。会見の中でコロナウイルス問題は「非常に深刻な問題」と言及し、中国や世界で今以上の混乱を引き起こす恐れがあると述べていました。

向こう1週間の重要指標です。

1月30日(木)
21:00 英・BOE金利発表、BOE資産買取プログラム規模
22:30 米・GDP速報値

1月31日(金)
19:00 EUR・GDP速報値、消費者物価指数
22:30 米・個人消費支出

2月3日(月)
24:00 米・ISM製造業景況指数

2月5日(水)
22:15 米・ADP雇用統計
24:00 米・ISM非製造業景況指数

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。下落するならミドルラインまでと想定します。上昇するなら+2σ付近となります。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

日足トレンドレス下段。情勢的には下げ方向なので、139.32円までの下落も視野に入ります。

上記の分析から、エントリーポイントとしては以下のとおりです。

予想レンジ:138.00〜144.50              

メインストラテジー:

買いをするなら

・141.00円近辺日足トレンドレス逆張りでエントリー
・139.20円近辺日足トレンドレス逆張りでエントリー

売りをするなら
・141.70円を下にブレイクをしたら短期足を使って戻り目でエントリー
・141.00円を下にブレイクをしたら短期足を使って戻り目でエントリー