このレポートのまとめ
- アリババの決算は良かった
- フェラーリの決算はガイダンスが悪かった
- ウーバーの決算は良かった
- シェイクシャックの決算はガイダンスが悪かった
- マリオットの決算は悪かった
- ペロトン・インタラクティブの決算は悪かった
- マッチ・グループの決算はガイダンスが悪かった
- タペストリーの決算は悪かった
- ロクの決算はガイダンスが悪かった
- ウォルト・ディズニーの決算は良かった
- トレードデスクの決算は良かった
■アリババ(BABA) 良かった
アリババ(ティッカーシンボル:BABA)の第2四半期決算は一株利益(EPS)が予想10.68人民元に対し13.10人民元(1.83ドル)、売上高が予想1,165億人民元に対し1,190億人民元(166.5億ドル)、売上高成長率は前年同期比+39.8%でした。
アニュアル・アクティブ・カスタマーは6.93億人で、前期より1,900万人増えました。
モバイルMAUは7.85億人でした。前期より3,000万人増えました。
営業利益は前年比+51%の203.6億人民元(28.5億ドル)でした。修正EBITDAは前年比+39%の371億人民元(51.9億ドル)でした。
営業キャッシュフローは473.3億人民元(66.2億ドル)でした。フリー・キャッシュフローは304.9億人民元(42.7億ドル)でした。
売上高の内訳ならびに前年比成長率は以下の通り:
コマース 1012.2億人民元 +40%
クラウド・コンピューティング 92.9億人民元 +64%
デジタルメディア・エンターティメント 73億人民元 +23%
イノベーション・イニシアチブ 12.1億人民元 +14%
修正EBITDAならびに修正EBITDAマージンは以下の通り:
コマース 385.7億人民元 38%
クラウド・コンピューティング -5.21億人民元 -6%
デジタルメディア・エンターティメント -22.1億人民元 -30%
イノベーション・イニシアチブ -19.17億人民元 -158%
■フェラーリ(RACE) ガイダンスが悪かった
フェラーリ(ティッカーシンボル:RACE)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想0.86ユーロに対し0.90ユーロ、売上高が予想8.89億ユーロに対し9.15億ユーロ、売上高成長率は前年同期比+9.2%でした。
営業キャッシュフローは9.49億ユーロでした。フリー・キャッシュフローは4.96億ドルでした。
EBITは2.77億ユーロでした。EBITマージンは24.8%でした。前年同期は2.03億ユーロでした。前年同期のEBITマージンは24.2%でした。
純利益は1.69億ユーロでした。前年同期は2.87億ユーロでした。
地域別売上台数(カッコ内は前年同期)は以下の通り:
英国 202(178)
ドイツ 262(218)
イタリア 128(115)
フランス 118(108)
スイス 109(95)
中東 80(90)
その他EMEA 244(201)
米州 772(770)
中国 159(162)
アジア太平洋 400(325)
2019年の一株利益(EPS)は予想3.77ユーロに対し新ガイダンス3.70~3.75ユーロが、売上高は予想37.1億ユーロに対し新ガイダンス37億ユーロが提示されました。
■ウーバー(UBER) 良かった
ウーバー(ティッカーシンボル:UBER)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-84セントに対し-68セント、売上高が予想36.8億ドルに対し38.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+29.5%でした。
月次アクティブ・プラットフォーム・カスタマー(MPACs)は前年同期比+26%の1.03億人でした。トリップ数は+31%の17.7億回でした。
グロス・ブッキングは前年同期比+29%の164.7億ドルでした。そのうちライドは+20%の125.5億ドル、ウーバー・イーツは+73%の36.6億ドル、フレートは+81%の2.23億ドルでした。
修正ネット・レベニューは前年同期比+33%の35.3億ドルでした。そのうちライドは+23%の28.7億ドル、ウーバー・イーツは+105%の3.92億ドル、フレートは+78%の2.18億ドルでした。
地域別売上高は米国カナダが前年同期比+39%の24.07億ドル、南米が+2%の5.27億ドル、欧州中東アフリカが+24%の5.34億ドル、アジア太平洋が+31%の3.45億ドルでした。
修正EBITDAは-5.85億ドルでした。前年同期は-4.58億ドルでした。
2019年の修正EBITDAは-29億ドルから-28億ドルの間を予想しています。
■シェイクシャック(SHAK) ガイダンスが悪かった
シェイクシャック(ティッカーシンボル:SHAK)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想21セントに対し26セント、売上高が予想1.57億ドルに対し1.58億ドル、売上高成長率は前年同期比+31.9%でした。
既存店売上比較は+2.0%でした。ライセンス収入は+43.3%の540万ドルでした。
修正EBITDAは+9.1%の2,330万ドルでした。
2019年の売上高は予想6億ドルに対し新ガイダンス5.85~5.9億ドルが提示されました。既存店売上比較ガイダンスは+1.5%が提示されました。なお旧ガイダンスは2%でした。
2020年は40~42の国内自社店舗、20~25のライセンス店舗(主に海外)を開店する計画です。
■マリオット(MAR) 悪かった
マリオット(ティッカーシンボル:MAR)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.50ドルに対し1.47ドル、売上高が予想51.4億ドルに対し52.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+4.6%でした。
RevPAR(販売可能な客室1室あたりの売上)は+1.5%でした。内訳は北米が+1.3%、海外が+1.9%でした。
期末の開業準備中ホテル数は2,950、客室数は49.5万室でした。うち21.4万室は既に着工しています。
第4四半期のRevPARは北米で0から+1% 成長、全世界で+1%を見込んでいます。
2019年の一株利益(EPS)は予想6.01ドルに対し新ガイダンス5.87~5.90ドルが提示されました。なおこの数字は先日発表されたNYのセントレジスの売却を含んでいません。
■ペロトン・インタラクティブ(PTON) 悪かった
IPO後初の決算となったペロトン・インタラクティブ(ティッカーシンボル:PTON)の第1四半期(9月期)決算は、一株利益(EPS)が予想-40セントに対し-1.29ドル、売上高が予想1.99億ドルに対し2.28億ドル、売上高成長率は前年同期比+103.4%でした。
コネクテッド・フィットネス売上高は+102%の1.58億ドルでした。
サブスクライバー売上高は+112%の6,700万ドルでした。
サブスクリプション粗利益マージンは56.1%でした。前年同期は48.7%でした。
サブスクライバー数は+103%の56.3万人でした。
月次チャーン(顧客離反)率は0.90%でした。前年同期は0.50%でした。
四半期のワークアウト数は1,917万回でした。
サブスクライバー当たり月次ワークアウト数は11.7回でした。
EBITDAは予想-8,300万ドルに対し-2,100万ドルでした。
営業キャッシュフローは-4,980万ドルでした。前年同期は-5,450万ドルでした。
第2四半期売上高予想3.93億ドルに対し新ガイダンス4.1~4.2億ドルが提示されました。サブスクライバー数は+88%の68~68.5万人を予想しています。EBITDAは-7,000万ドル~-6,500万ドルを見込んでいます。
2020年度の売上高は予想13.9億ドルに対し新ガイダンス14.5~15億ドル、EBITDAは-1.7億ドルから-1.5億ドルが提示されました。
■マッチ・グループ(MTCH) ガイダンスが悪かった
マッチ・グループ(ティッカーシンボル:MTCH)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想46セントに対し51セント、売上高が予想5.41億ドルに対し5.42億ドル、売上高成長率は前年同期比+22.0%でした。
修正EBITDAは前年同期比+25%の2.06億ドルでした。ガイダンスは2~2.05億ドルでした。
平均サブスクライバー数は+19%の960万人でした。ティンダー・サブスクライバー数は570万人でした。これは前期比+43.7万人、前年同期比+160万人でした。
第4四半期の売上高は予想5.59億ドルに対し新ガイダンス5.45~5.55億ドルが提示されました。EBITDAは予想2.27億ドルに対し新ガイダンス2.05~2.1億ドルが提示されました。
■タペストリー(TPR) 悪かった
タペストリー(ティッカーシンボル:TPR)の第1四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想37セントに対し40セント、売上高が予想13.8億ドルに対し13.6億ドル、売上高成長率は前年同期比-1.7%でした。
在庫は8.8億ドルです。前年同期は8.21億ドルでした。
Non-GAAPグロスマージンは67.6%でした。前年同期は67.8%でした。
コーチの既存店売上比較は+1%でした。ケイトスペードは-16%でした。
第2四半期(12月期)の一株利益(EPS)は予想1.09ドルに対し新ガイダンス95セント~1.00ドルが提示されました。
2020年度の売上高は予想+1.9%に対し新ガイダンス「1桁台の下の方」が、一株利益(EPS)は予想2.55ドルに対し2.57ドルが提示されました。
■ロク(ROKU) ガイダンスが悪かった
ロク(ティッカーシンボル:ROKU)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-25セントに対し-22セント、売上高予想2.58億ドルに対し2.61億ドル、売上高成長率は前年同期比+50.5%でした。
プラットフォーム売上高は前年同期比+79%の1.79億ドルでした。
アクティブ口座数は前期比+170万口座の3,230万口座でした。
ストリーミング時間は前期比+9億時間の103億時間でした。
平均顧客単価(ARPU)は前年同期比+30%の22.58ドルでした。
粗利益は前年同期比+50%の1.19億ドルでした。
第4四半期売上高は予想3.87億ドルに対し新ガイダンス3.8~3.96億ドルが提示されました。EBITDAは予想2,500万ドルに対し新ガイダンス700~1,200万ドルが提示されました。
■ウォルト・ディズニー(DIS) 良かった
ウォルト・ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)の第4四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想97セントに対し1.07ドル、売上高が予想190.2億ドルに対し191億ドル、売上高成長率は前年同期比+33.6%でした。
なお今回の決算は買収した21世紀FOX、Huluを含んでいます。
部門別売上高は以下の通り:
メディアネットワーク 前年同期比+22%の65.1億ドル
テーマパーク +8%の66.6億ドル
映画 +52%の33.1億ドル
消費者 >100%の34.28億ドル
部門別営業利益は以下の通り:
メディアネットワーク 前年同期比-3%の17.83億ドル
テーマパーク +17%の13.81億ドル
映画 +79%の10.8億ドル
消費者 -7.4億ドル
営業キャッシュフローは59.8億ドルでした。前年同期は143億ドルでした。
フリー・キャッシュフローは11.1億ドルでした。前年同期は9.8億ドルでした。
■トレードデスク(TTD) 良かった
トレードデスク(ティッカーシンボル:TTD)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想66セントに対し75セント、売上高が予想1.64億ドルにたいし1.64億ドル、売上高成長率は前年同期比+38.2%でした。
EBITDAは前年同期比+31%の4,780万ドルでした。ガイダンスは4,500万ドルでした。
第4四半期売上高は予想2.12億ドルに対し新ガイダンス2.13億ドルが、EBITDAは予想7,620万ドルに対して7,850万ドルが提示されました。
2019年の売上高は予想6.56億ドルに対し新ガイダンス6.58億ドルが提示されました。EBITDAガイダンスはこれまでの2.01億ドルが2.09億ドルへ引き上げられました。