今週は月末月初週だが、それに加えて四半期末、上半期末でもある。いろいろな期末要因が絡む。このところの相場は需給で動くことが多いので、期末特有の動きに注意したい。

まず重要経済指標の発表が多くある。9月30日に中国の9月製造業PMIの発表がある。前月は49.5と前々月から低下し、4カ月連続で好不況の境目である50割れとなっている。持ち直すか、依然低迷するか市場の注目を集めている。10月1日には日本で9月の全国企業短期経済観測調査(短観)が発表される。市場のコンセンサスでは大企業・製造業の業況判断指数(DI)は3期連続で悪化し、2013年4月に異次元緩和を始めて以来の最低水準が見込まれている。悪いというのは織り込み済みだから相場の材料にはならないだろう。 注目は設備投資計画がどれだけ上方修正されるかだ。

そして米国では同じく10月1日に9月のISM製造業景況感指数が発表される。前月は3年ぶりの50割れとなったが、今回は50を回復しそうだ。そして週末には雇用統計。前年比3%台の賃金上昇が13カ月続いており、これが加速するようだと一気に利下げ期待が後退するだろう。警戒したい。

イベントとしては中国が10月1日から国慶節(建国記念日)の連休となる。その前と連休中に香港のデモが過激化しないかという点が懸念材料だ。日本では消費税が上がる。だが、これはすぐにどうこうという話ではない。消費税に関連するところでは小売株。今週から決算発表が始まる。30日にしまむら、2日にニトリなどがある。このところニトリの株価はかつてのような堅調トレンドに回帰している。決算発表を契機に一段と騰勢を強めるか。セブン&アイは業績観測記事で7年連続増益が報じられた。週明けの東京市場でどのような反応となるか注目したい。

予想レンジは2万1750~2万2500円とする。