このレポートのまとめ
- スポティファイの決算はまちまちだった
- アルファベットの決算は売上高が未達だった
- ゼネラル・エレクトリックの決算は売上高が未達だった
- ゼネラル・モーターズの決算は予想を下回った
- マクドナルドの決算は良かった
- メルクの決算は良かった
- ファイザーの決算は良かった
- アドバンスト・マイクロ・デバイセズの決算は良かった
- アップルの決算は良かった
- トゥイリオの決算は良かった
- フィットビットはガイダンスが悪かった
- スクエアの決算は悪かった
- シェイクシャックの決算は良かった
■スポティファイ(SPOT) まちまちだった
スポティファイ(ティッカーシンボル:SPOT)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想-0.44ユーロに対し-0.79ユーロ、売上高が予想14.7億ユーロに対し15.1億ユーロ、売上高成長率は前年同期比+32.7%でした。
マンスリー・アベレージ・ユーザー(MAU)は+26%の2.17億人でした。ガイダンスは2.15~2.2億人でした。
第2四半期の売上高は予想16.2億ユーロに対し新ガイダンス15.1~17.1億ユーロが提示されました。MAUガイダンスは2.22億人から2.28億人が提示されました。
2019年度の売上高は予想66.7億ユーロに対しこれまでのガイダンス63.5億ユーロ~68億ユーロが堅持されました。
■アルファベット(GOOG) 売上高が未達だった
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想10.44ドルに対し11.90ドル、売上高は予想373.6億ドルに対し363.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+17%でした。為替要因を除く売上高成長率は+19%でした。
なお今回のリポーテッド一株当たり利益(EPS)は9.50ドルでした。これは欧州委員会から課せられた罰金17億ドルを含んだ数字です。それを除いた数字は上に書いた11.90ドルです。アナリストの一部はEUの罰金を加味した予想を発表しており、他のアナリストはそれを含まない数字で予想を出しています。従ってコンセンサスの10.44ドルという数字の信頼性は低いです。
罰金を除外した営業利益は83.05億ドル、営業利益マージンは23%でした。前年同期は25%でした。
今期の税率は18%でした。前年同期は11%でした。
部門別でのグーグル・プロパティーズ売上高は256.8億ドルでした。前年同期は219.98億ドルでした。
ネットワーク・メンバー・プロパティー売上高は50.3億ドルでした。前年同期は46.44億ドルでした。
アザー・ベッツ売上高は1.7億ドルでした。前年同期は1.5億ドルでした。
トラフィック・アクイジション・コストは68.6億ドルでした。前年同期は62.88億ドルでした。広告売上高に占めるTAC比率は22%でした。前年同期は24%でした。
グーグル・プロパティーズにおけるペイド・クリックは-9%でした。前年同期は+39%でした。YouTubeクリックの成長が鈍化しました。
コスト・パー・クリックは+5%でした。前年同期は-19%でした。
ネットワーク・メンバー・プロパティーズにおけるインプレッション数は+5%でした。前年同期は+6%でした。
ネットワーク・メンバー・プロパティーズにおけるコスト・パー・インプレッションは-14%でした。前年同期は+1%でした。
■ゼネラル・エレクトリック(GE) 売上高が未達だった
ゼネラル・エレクトリック(ティッカーシンボル:GE)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想9セントに対して14セント、売上高が予想273.1億ドルに対し272.9億ドル、売上高成長率は前年同期比-1.8%でした。
受注は+1%、オルガニックには+9%でした。
工業売上高は-5%、オルガニックには+5%でした。工業利益は-12%の22億ドルでした。
修正フリー・キャッシュフローはタイミング要因で改善しました。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想58セントに対しこれまでのガイダンス60セントが堅持されました。
■ゼネラル・モーターズ(GM) 予想を下回った
ゼネラル・モーターズ(ティッカーシンボル:GM)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1.12ドルに対し1.10ドル、売上高は予想355.6億ドルに対し348.8億ドル、売上高成長率は前年同期比-3.4%でした。
なおリポーテッド一株当たり利益(EPS)には最近新規株式公開されたリフト(ティッカーシンボル:LYFT)の評価益31セントが含まれています。
北米部門修正EBITDAは19億ドルでした。前年同期は22億ドルでした。SUV生産のあらかじめ計画されていたダウンタイムが足を引っ張りました。その反面、ピックアップ・トラックの成績は予想を上回りました。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想6.50ドルに対し、これまでのガイダンス6.50~7.00ドルが堅持されました。
■マクドナルド(MCD) 良かった
マクドナルド(ティッカーシンボル:MCD)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1.76ドルに対し1.78ドル、売上高が予想49.4億ドルに対し49.6億ドル、売上高成長率は前年同期比-3.6%でした。
売上高の減少は同社が引き続きフランチャイズの再編成を行っていることの影響です。
全社既存店売上比較は+5.4%でした。予想は+3.3%でした。
米国既存店売上比較は+4.5%でした。「ベーコン・イベント」、「5ドルで二品」、「ドーナッツ・スティック」のプロモーションが好評でした。
海外既存店売上比較は+6.0%でした。英国、フランスが良かったです。
■メルク(MRK) 良かった
メルク(ティッカーシンボル:MRK)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1.05ドルに対し1.22ドル、売上高が予想104.5億ドルに対し108.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.8%でした。為替要因を除くとグローバルでの売上高は+11%でした。
売上高に占める海外比率は58%でした。
中国の売上高成長率は+58%、為替要因を除くと+67%でした。
キイトルーダ売上高は+55%の22.7億ドルでした。
2019年の一株当たり利益(EPS)は予想4.68ドルに対し新ガイダンス4.67~4.79ドルが提示されました。売上高は予想445億ドルに対し新ガイダンス439~451億ドルが提示されました。なお旧ガイダンスは432~447億ドルでした。
■ファイザー(PFE) 良かった
ファイザー(ティッカーシンボル:PFE)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想75セントに対し85セント、売上高が予想130.1億ドルに対し131.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.6%でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想2.89ドルに対し新ガイダンス2.83~2.93ドルが提示されました。なお旧ガイダンスは2.82~2.92ドルでした。
売上高は予想534.3億ドルに対し新ガイダンス520~540億ドルが提示されました。
■アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) 良かった
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ティッカーシンボル:AMD)の第1四半期決算は、
一株当たり利益(EPS)が予想6セントに対し6セント、売上高が予想12.6億ドルに対し12.7億ドル、売上高成長率は前年同期比-22.8%でした。
グロスマージンは41%でした。前年同期は36%でした。
第2四半期の売上高は予想15.2億ドルに対し新ガイダンス14.7から15.7億ドルが提示されました。グロスマージン・ガイダンスは41%です。
■アップル(AAPL) 良かった
アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第2四半期(3月期)決算は一株当たり利益(EPS)が予想2.36ドルに対し2.46ドル、売上高が予想574億ドルに対し580.2億ドル、売上高成長率は前年同期比-5.1%でした。
iPhone売上高は-17%の310.5億ドルでした。予想は310億ドルでした。期末にかけてiPhone売上高の下落はやや改善しました。
サービス売上高は+16%の114.5億ドルでした。予想は114億ドルでした。サービス・グロスマージンは63.8%でした。これは前年同期より1%高かったです。
ウェアラブル、ホーム&アクセサリー売上高は+30%の51.3億ドルでした。
iPad売上高は+22%の48.7億ドルでした。iPadの売上高成長率は過去6年で最高でした。
米州売上高は+3%の256億ドルでした。
欧州売上高は-6%の130.5億ドルでした。
中国売上高は-22%の102.2億ドルでした。
日本売上高は+1%の55億ドルでした。
アジア太平洋売上高は-9%の36.2億ドルでした。
第3四半期売上高は予想520.9億ドルに対し、新ガイダンス525~545億ドルが提示されました。グロスマージンは予想37.9%に対し、新ガイダンス37~38%が提示されました。
2020年までに課金サブスクライバー数は5億人を超えると予想します。(現在は3.9億人)
■トゥイリオ(TWLO) 良かった
トゥイリオ(ティッカーシンボル:TWLO)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1セントに対し5セント、売上高が予想2.2345億ドルに対し2.33億ドル、売上高成長率は前年同期比+80.5%でした。今回の売上高は2月1日以降のセンドグリッドの売上高を含んでいます。
稼働顧客数は15.48万口座でした。前年同期は5.4万口座でした。なお今回の数字はセンドグリッドを含めています。
ドル・ベースの純エクスパンション・レートは+146%でした。前年同期は+132%でした。
第2四半期は一株当たり利益(EPS)が予想2セントに対し新ガイダンス2~3セント、売上高が予想2.53億ドルに対し新ガイダンス2.62~2.65億ドルを見込んでいます。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想10セントに対し新ガイダンス11~13セントが、売上高は予想10.7億ドルに対し新ガイダンス11.02~11.11億ドルが提示されました。
■フィットビット(FIT) ガイダンスが悪かった
フィットビット(ティッカーシンボル:FIT)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想-22セントに対し-15セント、売上高が予想2.59億ドルに対し2.72億ドル、売上高成長率は前年同期比+9.7%でした。
デバイス販売個数は+36%の290万個でした。平均販売単価は-19%の91ドルでした。
第2四半期の一株当たり利益(EPS)は予想-16セントに対し、新ガイダンス-20セント~-17セントが提示されました。売上高は予想3.13億ドルに対し、新ガイダンス3.05~3.2億ドルが提示されました。
2019年の売上高は予想15.6億ドルに対し新ガイダンス15.2から15.8億ドルが提示されました。
■スクエア(SQ) 悪かった
スクエア(ティッカーシンボル:SQ)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想8セントに対し-6セント、売上高が予想4.80億ドルに対し4.89億ドル、売上高成長率は前年同期比+59.3%でした。
グロス・ペイメント・ボリュームは+27%の226億ドルでした。市場予想は223億ドルでした。
修正EBITDAは+72%の6,200万ドルでした。
サブスクリプションならびにサービス収入は+126%の2.19億ドルでした。
ハードウェア売上高は+26%の1,800万ドルでした。
第2四半期は一株当たり利益(EPS)予想18セントに対し新ガイダンス14から16セントが、売上高予想5.55億ドルに対し新ガイダンス5.45~5.55億ドルが提示されました。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想74セントに対し新ガイダンス74~78セントが、売上高予想22.5億ドルに対し新ガイダンス22.5~22.8億ドルが提示されました。
■シェイクシャック(SHAK) 良かった
シェイクシャック(ティッカーシンボル:SHAK)の第1四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想13セントに対し13セント、売上高が予想1.27億ドルに対し1.33億ドル、売上高成長率は前年同期比+33.7%でした。
既存店売上比較は+3.6%でした。うち来店客数は+1.6%、値上げが+2.0%でした。
2019年度の売上高は予想5.78億ドルに対し、新ガイダンス5.76~5.82億ドルが提示されました。既存店売上比較ガイダンスはこれまでの±0%~1%を+1から2%へ引き上げます。