みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になりますが、相場が安定しないせいか、先週も窓があき、それを埋める展開となっていますので、早速どのような値動きなったのか確認したいと思います。
ただその前にいつものように前回の注目点の確認をしましょう。
前回は、「一方不安要素もあります。それは、半値戻しの水準を維持することができるかどうかです。仮に半値戻しの水準を維持できれば、いわゆる株価の底堅さから12月4日と5日のあいだの窓埋める可能性が高まる反面、維持できずに割り込んでしまうようですと、2月15日と18日のあいだにあけた窓を埋めることも視野に入ってきますので、今週達成した半値戻しの水準や5日移動平均線上を維持することができるかがとても重要なポイントになってくるのです」としましたが、先週は半値戻しの水準を維持できずに割り込むと、3月6日と7日と8日のあいだに2つの窓を形成したのが分かります。
ただこれらの窓は過去の値幅の範囲内だったことから、下落の勢いが加速するものではなくコモンギャップ(=普通の窓)だったと考えられます。
また8日と翌営業日の11日は、75日移動平均線が位置している38.2%戻しの水準で下げ止まり、12日には窓をあけて3本すべての移動平均線を上回って終えているのが分かります。
ただ25日移動平均線は上向いているものの、5日と75日移動平均線は下向きのままです。また、11日と12日のあいだにあけた窓もコモンギャップと考えられますが、この窓についても埋める動きになるのかどうかが注目されます。
ではここで1つ質問です。このようなパターンのなかで株価の反発が続くためにはテクニカル的に何がどのように変化することが必要になるのでしょうか。
この質問の答えは難しいかもしれませんが、これまでこのコラムを読んだみなさんならきっと答えが思い浮かぶはずです。
次回はその答え合わせをしたいと思いますので、みなさんもチャートを見ながら考えてみてください。