この週末を超えるともう桃の節供。ひな祭りです。町中の色々なところに、おひな様が飾られています。お内裏様とおひな様、正確には男びなと女びなでしょうか、この2つの人形の並び方が、東京と京都では違うことは、広く知られています。

京都では向かって右側が男びな。「天子は南面す」と云うように、御所も南向き。東が左手、西が右手になります。東の横綱と西の横綱では東の方が強いように、元来、日が昇る東側の方、即ち左手が上席とされてきました。左大臣、右大臣でも左大臣の方が偉いです。なので京都では、伝統的に、向かって右が(即ち東側が)男びな、左が女びなになります。

東京は、諸説ありますが、明治以降なので西欧の影響を受けたようです。沈んでまた東から昇る太陽は、復活の象徴であり、教会は基本東向き。東に向くと、右側が暖かくて陽の当たる南側、左側が陰となる北側になりますから、西欧では右手が上席となる。従って東京では男びなが向かって左、女びなが右となる。私は以上のように理解しています。

伝統なんかどうでもいいように思うのですが、ストーリーは面白いものです。春はもう来ています。この週末も春爛漫でしょうか。良い週末をお迎え下さい。