縁とは、不思議で深くて長いものです。先日、或るイベントで、或る有名なお寺の方に初めてお会いして一緒に登壇することになり、その後の会食で話が弾み、実は家族の先祖が江戸時代の末期にそちらのお寺で「或る事」をしたという口伝があるのです、とお話したところ、日誌があるので調べてみましょう、となりました。するとなんと、190年前、天保5年の「或る事」の詳しい記録が、紙に墨で書かれた状態で発見されました。これにはお寺さんもビックリ。もちろん私の家族も超ビックリ。先週末は文字通りのお礼参りにそのお寺に伺ったのですが、時空を超えた縁に、本当に感動しました。
縁とは、偶然のものではなく、綿々とした思いや行いが連なることによって、縁として繋がっているのだと思われます。縁は原因ではなく結果なのではないか。そう考えると、「思い」というものが何よりも大切なのだと知らされます。私は忙しいのが趣味のような人間で、毎日々々常に時間に追われて暮らしているのですが、そしてそれらは恐らく、私の「思い」の為している業だと思うのですが、念のため再確認して、「思い」のために時間を集中するように、気を付けたいと思います。