みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になります。前回は、「5日移動平均線に加え、25日移動平均線も上向きに変化しており、反発が続いていると言えます。そのため、まだ埋まっていない窓のなかで最も近い窓である昨年12月17日と同18日のあいだにあけた窓を埋めるのではないかと思われます」としましたが、結果はどうなったのでしょうか。早速、チャートで確認してみましょう。

【図表1】 日経平均株価 (日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※埋まった窓は青色で表示、埋まっていない窓は赤色で表示

チャートを見ると分かりますが、前週指摘した通り緩やかな上向きを続ける5日と25日移動平均線上を維持していたことから、日経平均株価は上昇を続ける結果となりました。

そして…。

ついに昨年12月17日と18日のあいだにあけた窓を埋める結果となりました。昨年12月26日に安値をつけたあとの日数を計算してみますと、窓を埋めた日が2月20日になりますので、2ヶ月弱の期間が必要だったことになります。

このように安値をつけてから窓を埋めるまでに2ヶ月弱の日数が必要だったわけですが、一方で窓をあけている途中で買ってしまいますと、さらに長い期間、窓を埋めるまで待たされることになります。

したがって、安値をつけて戻りが確認できてから買うというのが、リバウンドを狙うときのセオリーになりますので、窓をあけて下落している途中で買うのは効率的ではないという判断になるのです。

そうしたなか、今後の展開についてもう少し考えてみたいと思います。引き続き緩やかな上向きを続ける5日移動平均線上を維持するようですと、12月4日と5日のあいだにあけた窓を埋めることが期待される反面、株価の水準を見ますと昨年10月の高値から同年12月の安値までの値幅の半値戻し水準(21,698円32銭)を上回る必要が出てきます。

これまで窓を埋めるにあたって株価水準についても解説してきましたが、今回もそうした水準をクリアする必要があるのを頭に入れておきましょう。

また、5日や75日移動平均線を下回った場合、前週新たに発生した窓を埋めることも考えられますので売り時を逃さないよう注意したいところです。