【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 24737.20 △183.96 (1/25)
NASDAQ: 7164.87 △91.40 (1/25)
1.概況
先週末の米国市場は米連邦準備理事会(FRB)が保有資産縮小の終了を議論していると伝わったことでFRBが金融政策の正常化のペースを緩めるとの思惑が広がり上昇しました。133ドル高でスタートしたダウ平均はまもなくして306ドル高まで上昇した後上げ幅を縮めたものの、その後も堅調に推移すると結局183ドル高の24,737ドルと反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も91ポイント高の7,164ポイントと3日続伸となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、素材が2%近く上昇したほか、情報技術と資本財・サービス、エネルギー、不動産、一般消費財・サービス、通信サービスも1%以上上昇しました。一方で公益事業と生活必需品が下げ、公益事業は1%を超える下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はアップル(AAPL)とキャタピラー(CAT)が3%を超える上昇となったほか、ダウ・デュポン(DWDP)も2%を上回る上昇となりました。一方で決算で売上高が市場予想に届かなかったインテル(INTC)が5%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、市場予想を上回る決算を発表したスターバックス(SBUX)が3%以上上昇しました。また、最高経営責任者(CEO)が年間の営業利益をほぼ倍増させる目標を示したことでフォード・モーター(F)も3%高となっています。製薬大手のアッヴィ(ABBV)は決算で利益が市場予想を下回ったことで6%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.05%高い2.76%となりました。ドル円は109円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)