みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説ですが、今年に入ってから株価も戻りを試す展開が続いています。また、株価が戻っているため、まだ埋まっていない窓に接近していることが考えられますが、果たしてどのような動きになったのでしょうか。

それではいつものようにチャートを確認したいと思います。

【図表1】 日経平均株価 (日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成 ※埋まった窓は青色で表示、埋まっていない窓は赤色で表示

前回、株価が戻りを試す過程で25日移動平均線を上回ることができるかが重要だとしました。また、「25日移動平均線を上回った場合でも、その後25日移動平均線が上向きに変化するまで株価の水準を維持する必要がありますので、その点においても慎重に対応すると同時にポジションを大きくしないようにする必要があると言えるのではないでしょうか」ともしましたが、22日時点では指摘した25日移動平均線を上回った状態が続いているのが分かります。

こうした状況から株価水準が切り上がっていると言える訳ですが、上方向にある窓を埋めることができたのでしょうか…。チャート見ると、21日に大幅高で始まったことから、12月19日と20日のあいだにあけた窓を埋める結果となっているのが分かります。

このように上向きの5日移動平均線をサポートに25日移動平均線を上回った状態が続いているからこそ、上方向にある窓を埋めることができたと考えられますが、今後はどのような展開が考えられるのでしょうか。

仮にこのまま上向きの5日移動平均線上を維持するようですと、12月17日と18日のあいだにあけた窓を埋めることが期待されますが、一方で5日と25日移動平均線の両方を割り込んでしまうようですと、株価の戻りが止まって下方向にある窓を埋めることになるのではないかと思われます。

そう考えますと、今週の株価動向は戻りが続くのか、あるいは一旦反落に向かうのかの重要な分岐点に差し掛かっていると考えられますので、25日移動平均線が上向きに変化するまでは慎重な対応を心掛けたいところです。