1.概況
本日の日経平均は77円安の2万3710円と続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことやドル円が111円台と円高に振れたことを受け、日経平均は131円安の2万3656円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に一時下げ幅を190円近くまで広げましたが、その水準が1日の安値になるとその後は急速に下げ幅を縮めました。一時は53円安となる場面もあった日経平均は前場を80円安で終えました。日経平均は後場寄りから再びやや下げ幅を広げたものの下値模索のような展開とはならず、結局77円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆8021億円となりました。東証33業種は鉱業やパルプ・紙、海運業やサービス業など16業種が上昇しました。一方で食料品や医薬品、水産・農林業など17業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、ソニー(6758)などが下げた一方で三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)のメガバンク3行やファナック(6954)は上昇しています。材料が出たところでは、9-11月の営業利益が前年同期比25.4%増と好調だった良品計画(7453)は1.2%高としっかりでした。また、従来の通期業績予想を大きく上回って着地し、今期も増収増益予想を発表した九州を中心にホテルを展開するアメイズ(6076)は一時ストップ高となるなど、26.5%の大幅高となりました。一方で任天堂に訴訟を起こされたスマートフォン向けゲームのコロプラ(3668)は18%超の大幅安となっています。また、イタリアンファミレスを展開するサイゼリヤ(7581)も12%近い大幅安となりました。昨日発表した第1四半期決算で営業利益が前年同期比10%超の減益となったことがネガティブサプライズとなり売られました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は小幅に続落しました。年初からの上げが急だった一方で、日本企業の業績拡大期待は強く下がったところでは押し目買いが入り大きな値下がりとはなりにくいようです。一方で小売関連企業を中心に決算発表銘柄の大きな値動きが目立ちます。企業の決算発表予定や決算内容はマネックス証券でご提供しております「銘柄スカウター」で無料でご覧いただけますのでぜひご活用いただければと思います。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)