NYダウ: 24774.30  △28.09 (12/27)
NASDAQ: 6939.34  △3.09 (12/27)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は年末を控え休暇を取る市場参加者も多く方向感に乏しいなかで3日ぶりに小幅反発となりました。上昇して始まったダウ平均はしばらくして14ドル安まで売られる場面もありましたが、下げ渋ると直ぐに持ち直しその後は小幅高での推移が続きました。結局ダウ平均は28ドル高の24,774ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3ポイント高の6,939ポイントとなっています。

2.経済指標等
12月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数は122.1と前月から低下し市場予想も下回りました。一方で11月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比0.2%上昇の109.5となり市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や不動産、資本財・サービスなどの7業種が上げました。一方でエネルギーや電気通信サービスなどの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではビザ(V)やマクドナルド(MCD)が1%近く上げました。モロッコ航空大手ロイヤル・エア・マロックからボーイング787を受注したと発表したボーイング(BA)も小幅に上げています。一方でナイキ(NKE)が1%余り下げています。ゴールドマン・サックス(GS)やウォルト・ディズニー(DIS)も軟調でした。ダウ平均構成銘柄以外では、無線充電システムの開発を手掛けるエナゴウス(WATT)が急騰しています。米連邦通信委員会がエナゴウスが開発した無線充電システムを認可したと発表したことが好感されました。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は金融会社が量産車モデル3の出荷台数見通しを下方修正したことで軟調でした。

5.為替・金利等
長期金利は0.06%低い2.41%となりました。ドル円は引き続き113円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が小幅な上昇に止まったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は売りが優勢となった場合には5日移動平均線(昨日時点で22,902円)を維持できるかが、反対に買いが優勢となった場合には年初来高値(22,939円)を上回れるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)