1.概況
本日の日経平均は9円安の1万9383円と小幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数は小幅に上昇と主要指数は高安まちまちでした。昨日の米国市場は主要指数が高安まちまちで支援材料になりにくく、ドル円が108円台まで円高に振れたことを受け日経平均は20円安と小安く寄り付きました。本日の日経平均は1日を通して昨日の終値を挟んだもみ合いとなり、方向感に欠ける展開となりました。寄り付き後まもなくプラスに転じた日経平均ですが、再びマイナスに転じた後再度プラスに転じるなど明確な方向感は出ませんでした。前場を13円高で終えた日経平均は後場寄り後しばらくプラス圏で推移しましたが、まもなくマイナスに転じるとその後は小幅なマイナス圏で推移しました。引け間際に再びプラスに転じる場面もあった日経平均ですが、結局9円安と小幅安で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は1兆7142億円と昨日に続いて2兆円割れの低水準となりました。東証33業種は鉄鋼や非鉄金属など19業種が上昇した一方で、水産・農林業や倉庫運輸関連など14業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が1%近く上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)やソニー(6758)、キーエンス(6861)などもしっかりでした。キーエンスは大手証券が目標株価を引き上げたことが好感され2.5%高となっています。一方でトヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)はそれぞれ小幅に下げています。材料が出たところでは、中古マンション販売などを手がけるスター・マイカ(3230)が9%近い大幅高となりました。昨日の大引け後に株式分割や配当予想の上方修正などを行ったことが好感されました。また、THK(6481)が7%近く上昇して年初来高値を更新しました。こちらも国内証券が目標株価を引き上げたことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日本株は昨日の米国株同様にもみ合いとなり方向感が出ませんでした。引き続きトランプ政権の動向や北朝鮮問題をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)