サプライズのマイナス金利導入で大きく買われた不動産業
1月29日、日本銀行はマイナス金利の導入を発表しました。サプライズ発表を市場は好感し、発表後に株価は大きく上昇しました。中でも目立ったのが不動産セクターの高い上昇です。マイナス金利発表前日の1月28日と2月1日の業種別指数を比較すると、不動産が上昇率トップとなりました(表参照)。
マイナス金利で不動産が買われる理由としては、大きく以下が考えられるでしょう。
・不動産企業の資金調達環境の好転期待(低金利による資金調達)
・割引率の低下による不動産の現在価値の上昇期待
・一段の金利低下による好利回り商品の選好期待
本日(2月2日)は利益確定売りが出て不動産は下落していますが、今後も一段の長期金利の低下が進むとすれば、不動産への高い期待が継続する可能性も十分にあるとみられます。そこで本日の銘柄フォーカスでは、不動産のなかでも力強い成長実績があり、かつバリュエーション面から見て割安さもある銘柄をご紹介します。
力強い成長実績がありながら割安さもある不動産銘柄
具体的な選定条件は以下のとおりです。
<選定条件>
・業種分類が不動産業
・過去3期の通期業績がいずれも増収および営業増益
・今期の予想PERが20倍以下
<力強い成長実績がありながら割安さもある不動産銘柄>
注
・予想1株当たり配当は会社発表値を利用
・予想配当利回りは(予想1株当たり配当÷2月2日終値)で計算
・予想PER、実績PBRは2月1日時点のQUICKデータを利用