みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。さて今週も窓についての解説になりますが、日経平均株価はどのような値動きになったのか、早速確認してみます。

チャートはいつものように、日足の日経平均株価をアップデートしたものになります。
先週月曜日の時点で38.2%の水準を維持して上昇を続けることができるかが注目ポイントとしましたが、先週は38.2%戻しの水準を維持してさらに株価が切り上がり、ついに半値戻しの水準を一時上回るなど、株価の戻りが継続する結果となりました。
ただ、今週月曜日にかけては、75日移動平均線が上値の抵抗になって押し返されているのが分かります。
そのため今週は、今年1月23日の高値から3月26日の安値までの値幅の50%戻し水準を維持できるかが注目ポイントなります。
仮に50%戻しの水準を上回って維持するようですと、いよいよ2月2日から6日にかけてあけた2つの窓を埋めることも視野に入ってくるのではないかと思われます。
そうしたなか1点注意点があります。それは、2月27日の高値22,502円05銭を突破できるかです。なぜこの価格が注目されるかですが、理由は2つあります。
1つは1月23日に高値をつけて下落したあとの戻り高値となっている点。2つ目は価格の節目となっている点です。このように節目であり、戻り高値でもあるということから、この価格を終値で上回るかどうかが上昇トレンドを回復するための重要なポイントになると思われるのです。
仮にこの価格を上回って維持するようですと、窓を埋める可能性がさらに高くなることが予想されます。
一方で、一時上回る場面があっても押し返されたり、上向きの5日移動平均線を下回ったりするようですと、株価が下落基調に変わってしまい、上向きに変化した25日移動平均線辺りまで反落することも考えられ、窓埋めの時期がさらに先に伸びてしまうことになってしまうかもしれません。
2月にあけた窓をなかなか埋められない状態が続いていますが、窓埋めにむけてさらに株価が上昇してくるのか、引き続きウォッチしていきたいと思います。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
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