いきなりですが、ダウ平均と日経平均、ドル/円の簡単なチャートコメントをしてみました。
ダウ平均は11/4に17,883ドルの安値がありました。11/14高値18,934ドルまでのトランプラリーの初動の上昇幅が1,051ドルなのですが、その倍値の上値メド19,985ドル処が現在の上値抵抗となっています。一目均衡表でみると、短期的なフシとなる転換線をまだ上回っている状態にあることから、2万ドルを上回ればさらに倍値の上値メド21,000ドル処を目指す展開が予想されます。

日経平均は大発会の上昇で一気に転換線を上回りましたが、1/12の下げで再び転換線を下回ってしまいました。大発会のときに形成した下方のマドを埋めたことで値幅調整が一巡し、もみ合い(日柄調整)を維持できるかが強気継続のポイントになります。

ドル/円は12/30につけた116.05円を下回ったことで、118.66円と118.60円をダブルトップとする見方が浮上しています。118.66円から1/11につけた安値114.25円までの調整幅は4.41円。昨年、秋口に向けて円高方向に調整した値幅4.23円、トランプショックが絡む調整値幅4.33円を上回る円高になったため、一段と円高に調整する可能性が高まったといえます。ただ、一目均衡表上では遅行スパンが実線を依然として上回っています。変化日にも近いため、1/13あたりに円安方向に強い戻りがあれば、もみ合いの可能性が少し逆転する感じになると思われます。

お知らせがあります。1/16(月)の20時30分から日経CNBCで放送される、Trader's Bar「チャートに恋して-テクニカルアナリストの世界」に2人のテクニカルアナリストと出演させていただきました。テクニカル分析の醍醐味、分析をするうえでの苦労やこれからの夢などを語り合っています。是非、ご覧ください。収録前、今年を見る上で一番好きなチャートを持ってきてくださいと言われ、私が持参したのは以下のチャートそのままです。
いかがでしょうか、「アート」だけで判断してください!買いですか、売りですか? といったノリで進めたかったのですが、2人のアナリストにはこれが何のチャートなのか、早い段階でばれていました・・・(大汗)

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東野 幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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