日経平均は6/18安値(19,990円)を下回らずに、再び25日移動平均線(20,413円)上を回復しました。回復力の強さから先高期待を残す展開となっていますが、マド上限(20,650円)や5/28高値(20,655円)のフシをさらに超えていけるかが焦点です。
一方、6/18安値(19,990円)を起点に短期右肩上がりの下値支持線を下回ると下げが加速する可能性があり注意が必要です。
当面の上値メドとしては、6/24高値20,952円、2000年4月高値(20,833円)~2003年4月安値(7,603円)までの下げ幅(13,230円)を2011年11月安値(8,135円)からの上げとみた21,365円。1996年6月高値(22,750円)と2000年4月高値(20,833円)の中値である21,791円などが考えられます。
下値メドは、上記の下値支持線や75日移動平均線(19,961円、7/1現在)などを割り込むと、3/23高値(19,778円)と4/1安値(18,927円)の中値19,352円処とみています。
いずれにしても、ギリシャや中国株よりも、米国株が弱くなってきているので、日経平均採用銘柄は少し避けた方がよいかもしれません。例えば、ソニーの公募増資によるデバイス分野の増強投資から受注の思惑が連想しやすいUKCホールディングス(3156)、主力の平面研削盤や大型特殊研削盤などの販売が順調に推移している岡本工作機械製作所(6125)、株価が次第に煮詰まり度合いを強めているCYBERDYNE(7779)、7月末にTOPIX組み入れに伴う需要が控えるメニコン(7780)、中国地方を中心にスーパーを展開するイズミ(8273)などに注目しています。
東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
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