日経平均は2月24日安値10,452円を下回りました。一目均衡表でも雲上限(10,370円)に迫る下げ。遅行線は当時の株価と接するタイミングにきてますので、逆転(遅行線が株価を下回る)する可能性が高く、値幅調整のあとも日柄調整は長引くかもしれません。
一方、来週からは雲の上限・下限ともに上昇局面に入ります。2月24日安値を下回ったことで、明日も売りが続く展開なども考えられますが、変化日候補の3月10、11日(8月安値から129日目の「基本数値」)の動きでもあり、目先の安値となるシナリオもありか。
2月21日高値から二段下げ(相場は三波動で動く)の動きは想定内ですので、1月31日安値10,237円を維持できるかが焦点となってきます。
1月13日安値10,237円を下回ると、200日移動平均線(10日、9,838円)まで下げ足を早める可能性ありですので注意は必要でしょう。
ただ、中長期のトレンドをみる上で重要な200日移動平均線は、2月28日あたりから上昇基調に転じており、順調にいけば当面続きます。
1990年以降で200日移動平均線が上昇に転じた局面は主に8回あり、そのうち6回は上昇相場につながっていますので、とりあえずはまだまだ悲観的になる局面ではないですね。6回の平均上昇率も大体28%程度らしいです。
前回、お話しました「SQ前後からの皮算用」、SQ前後のアノマリーも併せ持って考えるとこの局面、面白いかもしれません。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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