非常に残念なことに、今年の大納会から半場取引がなくなります。証券関係者は正月休みといっても、31日から1月3日までのただの4連休。
半場取引のときは、前場の取引終了後に身の回りの掃除をしてさっさと帰宅する人、そのまま故郷に帰る人、周りが帰るのを待っている人それぞれで、証券会社も我々などの情報系も大体同じでしょう。結局帰宅が16時ごろになって、まったりとしたなかで一日が終わるだけなので、半場取引がなくなっても大きく変わることはありませんが、でもなんか損した気分ですね。
大発会もそう、証券会社は前場終了後にみんなで仕事始め参拝、といったパターンも珍しくないのですが、半場取引がなくなることで後場取引終了後に、というケースは少なくなるでしょう。だから神社さんの収入は幾分減少するかも・・・。
ということで、次の木曜日は31日になりますので、「相場一点喜怒哀楽」は今年は今回で終わりになります。1年間お世話になり、ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いいたします。
しかし、最後の最後まで商い低調が続きますね。今週、21日の東証1部の売買代金は9836億円と、1月19日以来の1兆円割れ。半場立会いの大発会(7728億円)を除きますと実質今年最低です。しかも、日経平均の上下の値幅は32.02円。1986年2月21日の29.86円以来、約23年10ヵ月ぶりの極小値幅でした。どうやって売り買いができるものでしょうか(笑)。
外国人投資家や在日の外資系証券などで働く外国人もクリスマス気分で仕事どころではないでしょう。国内も正月気分で積極的に売買する雰囲気ではなさそうですし・・・。こんな商い低迷が来年も続きますと、採算が合わない証券会社が続出しそうですね。
今年もそうでしたが、来年もカギを握るのは先物やオプションなどのデリバティブ、加えてCFDやETFなどの商品でしょう。これらの市場拡大に期待したいところです。
最後に先週お話ししました、日経平均の上昇が今後継続するとした場合のN、V、Eの予測値?直近の12月7日高値10167円をクリアしたからこそ、以下の予測値を挙げました。
11月27日安値9081円を(1)、12月7日高値10167円を(2)、12月10日安値9862円を(3)として、3つの計算値を当てはめると、N計算値10948円((2)-(1)+(3))、V計算値10472円((2)-(3)+(2))、E計算値11253円((2)-(1)+(2))。どこで止まるでしょうか、ということでした。さっそく、一週間たって株価に大きな動きがありました。きょうは均衡表の転換線上昇も強くなっておりまして大幅高に。また、年末5日間は高いといったアノマリーもあるようで、きょうは終値が10536円、V計算値10472円((2)-(3)+(2))をあっさり超えてしまいました。
22日や24日は変化日候補ながらも、V計算値10472円を超え10536円までいってしまいましたので、横軸(日柄)と縦軸(株価)がブレたということです。このケース、変化日(横軸)の延長と捉え、次のN計算値10948円((2)-(1)+(3))に向かうとすれば、次の変化日候補が30日から1月4日、12日(あくまでも私の予測)などに延長された、と考えることもできます。
最後に小難しい話しになりましたが、この先の展開が面白くなってきました。年明け最初のこのコラムでも波動の解説になるかもしれません。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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