米国市場は今晩、サンクスギビングデー(感謝祭)で休場です。感謝祭からクリスマスまでの約1ヶ月間の小売売上げは、年間売上に占める割合が大きく、米消費動向を見る上ではかなり重要。決算発表後のメインイベントです。その決算発表が終了し、焦点は経済指標に向かうのが通常のパターン。ただ、先週以降、小売売上高や中古住宅販売、GDP改定値、消費者信頼感指数、耐久財受注、個人消費など結構な経済指標の発表はあったのですが、それに対するマーケットの反応はやや鈍い印象です。

むしろ、過剰流動性でリスクマネーが活発化し、需給相場の様相が強いです。ただ、高値警戒感がないわけではなく、ダウ平均は10500ドルが直近の上値の壁。今週に入ってから23日高値10495ドル、24日高値10453ドル、25日高値10481ドルと・・・何があるのかといいますと、10年移動平均線(現在10474ドル程度)がある水準で正念場にあります。にも関わらず、反落しないということは、先高期待が強い証拠ともいえましょう。
逆に、超えないから一気に、ストーンと下にくることもあります。過度のドル安進行となれば警戒も必要です。世界的にドル離れの動きが来年は出てくるかもしれません。
10年移動平均線は非常に大きな節目でもあり、月足終値、つまり30日時点の終値でそこを超えられるかは一つの大きなポイントです。27日は10500ドルを超える動きになるかどうか。感謝祭前後の株価は比較的パフォーマンスが良いとのこと。日経平均の短期的な反発のカギにもなりそうですね。

昨日の日経平均は200日移動平均線からの反発となりました。ただ、中期下値サポートである200日移動平均線からの反発ともなれば、10月26日高値を基点とした短期下落トレンドからの反転を思わせるような上昇幅が必要な局面です。もう少し簡単にいいますと、売り方にも、「やばい」と思わせるような上げ幅や、ローソク足の大陽線などが必要ということです。
実は日経平均は26日が変化日の候補。きょうの朝方、また200日移動平均線を割り込みましたが、終値で同線を意識できましょうか?

何となく、日米間のシナリオが描けてきましたね。
ドル回避(買い)の流れがくれば、ダウ平均は2007年高値14198ドルから3月安値までの下げの61.8%戻し11245ドルの達成も可能か・・・などと先日書きましたが、逆にドル安進行でも米株は上がりそうな雰囲気ですね。だって、米企業は儲かってますもの。真のグローバル企業であるがゆえにドル安で儲かっているわけですから、・・・そりゃ可処分所得は増えるし、消費も堅調でしょう。ダウ平均もここから上げ加速すれば11245ドルあたりまでは期待したいですし、そうなると日経平均も9900円程度までは戻るでしょうか?それ以降はそこに到達した時点の雰囲気で考えましょう。

今後、長い目でみれば、日本企業も世界レベルで競争できる規模にならないといけません。最近の新聞や雑誌などにM&Aの話しが頻繁にでてきていますが、来年はその動きが活発化すると思いますし、水面下で動いている企業はたくさんあると思います。
アジア域内での地位復活や真のグローバル企業への第一歩として、「ザ・にっぽん株式会社」の大きな変化に期待したいところです。

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