私は某私鉄通いだったせいか、今日はいつもと同じ時間に会社に着きました。お休みされた方もいらっしゃるのではないですか。弊社でも影響が大きかったですし、遠方から通勤している知り合いのファンドマネージャーも今日はダメだったらしいです。
 それはいいとしまして、米国企業の決算発表がスタートしました。市場関係者にとっては非常に興味深いところです。四半期ベースですから今回は7-9月期の結果になります。米国企業は今年の4-6月期まで8四半期連続して対前年同期比で減益が続いています。2年間減益です。足元は徐々に減益幅が縮小傾向にありまして、そういった意味では今回と次の10-12月期決算は特に注目なんです。

 米国は手掛かり材料が豊富でいいですね。米企業の決算発表は世界の市場関係者が注目するイベントです。日本企業ではありえないですね。
 今回の7-9月期決算は主要500社ベースで前年同期比24%程度の減益が見込まれています。42%減益になった2008年10-12月期が最近では最も悪くて、それ以降は徐々に減益幅は縮小傾向です。
 最も悪かった2008年10-12月期の決算内容はダウ平均の11月20日安値で織り込んだし、2009年1-3月期の分は3月9日安値で織りこんでいます。今回はどうですか?
 直近高値は9月22日の9829ドル、昨日現在は9725ドル。その差はたった104ドルで高値更新まであともう少し。足元の相場は7-9月期決算の改善を見越して、上昇してきただけにある程度は織りこんではいるものの、決算期が終わった段階でまだ株価が高値圏に位置しているということは、強い上昇余地ありということで、その原動力・要因は業績動向しかないですよ。例えば1ケタ減益に収まるとか・・・増益になるとか・・・まあ、そこまではないかもしれませんが、株価の強さをみると何かサプライズはあると思いますよ。
 やっぱり、日経平均の1万円台乗せよりも、ダウ平均の1万ドル台乗せの方が早そうです。ドル安、ドル離れとはいいますが、企業にとってはドル安メリットというケースだってあるわけですからね。

 今日の某新聞には、個人的にあまり興味を引く記事はなかったのですが、電子部品の受注動向が少し目に付きました。7-9月期は受注好調ながらも10-12月期はまだ不透明感強いということらしいのです。電子部品メーカー30社を対象にした「電子部品景況調査」では、10-12月期の景況感が良くなると答えた企業は全体の40%にとどまったそうです。
当然100%が一番良いわけですが、直感的にこの数字をみてどう思われますか? なるほど、会社側が言ってることだからまず間違いなく、だったら株は売らないといけないなあ~、となるか。それともまだ半数の50%を超えていないから(経営者の半数以上がまだ強気でないから)、買いだと思うでしょうか。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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