先週、一日だけお休みを頂き三連休で、私の実家、大阪に帰ってまいりました。家族で行きましたので当然、新幹線や飛行機などは使いません。高速道路ですよ。私が東京に来て20年近くになりますが、独身時代から高速道路を使って実家に帰っていましたので、料金の安さには感覚的にも驚きますね。でも、それ以上に驚いたのは、体力の減退です。東京と大阪間、私は千葉ですから、千葉と大阪間ですが、10年~20年前まではSA一回止まりで行けたのですが、今は最低でもSA四回止まりでないと行けません。
 まあ、そんなことはどうでもいいのですが、一日相場を見ないだけで、ここまで地合いがわからなくなるものかと・・・。でも、逆に変なバイアス(偏見)が消えますので、相場に対して中立で、冷静な判断ができるようになるものです。相場を毎日見ていると、細かい動きや細かい材料なども気になりますが、結局のところ、所詮小さな材料で相場の大勢に大きな影響はありません。たまに相場を見ないことで、大きな流れを見直すことも重要かもしれません。私は土曜日は一日、日曜日は夕方まで、わざとマーケットニュース(海外)が目に入らないようにしています。

 今の相場、とにかく、「買えない相場は高い」んでしょう。米株なんか見ていると、いつ噴火してもいい状態か・・・とまでは言いませんが。逆に下に崩れたときが怖いですからね。昨晩はS&P500が高値更新、NASDAQやフィラデルフィア半導体株指数も連日で高値更新。NYダウも4連騰ですよ、高値警戒感があるんだったら、4連騰などしないでしょう。マーケットは奇数が好きですから、今晩5連騰して、明日の東京市場はSQ通過後、高いといったシナリオはどうですか?
 先週、均衡表について少し書きましたが、やや難しかったですね。もう一度、日経平均は週足でいくと、第2週、第3週は非常に重要なポイントです。特に転換線(今週含めて直近9週の高値と安値の中値)は来週から2週間上昇が強くなります。だから、今週は株価はできるだけ高い位置で終わったほうがいいのです。

 前回は日経平均の月間騰落率の話しをしましたが、今週はNYダウでいきます。いつかお話したこともありますが、直近10年間(1999年~2008年)における月間平均騰落率をみた場合、9月は3.5%のマイナスと1年のうちで最もパフォーマンスは悪いのですが、翌月以降は上昇してます。10月は1.5%、11月1.0%、12月1.4%と米国でいう第4四半期のパフーマンスは格段によくなる傾向があります。そういう意味では9月は逆張りスタンスが有効であるともいえますね。 ただ、NYダウは3月安値から8月高値まで既に46.0%上昇しています。9月は現在のところ高値圏で推移していますので、逆張りスタンスとはいえませんが、「買えない相場は高い」の格言通り、現在の水準からでも9月ロング(買い)は有効となるでしょうか。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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