来ましたね、「新月」の翌営業日、7日が目先の高値か、という状況のようですね。「満月」は20日です。20日は株式市場が休場ですから、その前後には要注意ということになります。
直近の安値3月17日から「26日目」は4月22日なのでその近辺か。何よりも20日前後までにどのような動きをするかどうかが重要ですね。
しかし、米国株、特にNYダウは全然下げてこないですね。先週の雇用統計発表あたりからでしょうか、相場に底堅さが感じられます。悪材料は早くも織り込んだのかと思いたくなってきますね。1月以降のレンジ相場の上限での動きになっていまして、密かに上放れを期待しています。まさに、「相場は相場に聞け」というやつです。
世界経済を取り巻く材料としては、現在、相場にプラス材料はありません。むしろ、悪材料しかない状況といっても言い過ぎではないでしょう。でもそればかり考えていても、安いところで株は買えません。悪材料によって現在のマーケットを評価するのではなくて、現在のマーケットの動きから悪材料がどのように評価されているかを考えた方がいいのです。そうでないといけません。相場には材料で動く相場と、相場で動く相場があるといわれます。そういった意味でも、現時点で公表されている材料よりも、隠された材料を相場に聞こうとする姿勢が重要なのです。
例えば、前回1月安値時と3月安値時の新安値銘柄の数を比較すると、3月安値の方が株価は下がっているのに新安値数が少なくなっているのは何故か。さらには、その1月安値を下回らずに上に切り返している銘柄の動きは上昇トレンドに入っているのかどうかを疑ってみる。また、全体の相場が下落していても、堅調に推移している銘柄には、どんな背景があるのかどうか。この銘柄の動きから相場全体は何を求めているのか、何が動こうとしているのか、何が起ころうとしているのかなど・・・。結局、何も起こらないケースが多いのですが、隠された材料を相場に聞こうとすることは重要なことですね。
目に見える材料を根拠に株を買ってもなかなかパフォーマンスは向上しない。現在のマーケットを取り囲むさまざまな要因、ニュースやそのニュースを読んで投資家がどんな行動を起こすか。日経新聞を読むとき、この記事(ある銘柄に関連する)を読んだ投資家は朝からどんな行動を起こすかを考えながら読む必要があります。そして自分はどのように思うか。その材料に対して株価が上昇しているときの反応と下落している反応とでは違うでしょうし、その材料がその日の新聞で一番目立った他の銘柄のニュースにかき消されないかどうかまで・・・。そこまで考えると面白いですよ。市場参加者の心理が重要。それこそ、目に見える材料ではありません。
ご存知の方は何となく理解できると思いますが、麻雀で負けこんでいる人の行動と勝っている人の行動は極端に違いますよね。同じことです。勝っている人は周り3人の行動が見えていて、周りの心理が読めるんだろうと思います。一方で負けこんでいるひとは自分の“て”しか見ていない。勝てるはずがないじゃないですか。私がテクニカルを勉強するきっかけになった先輩、そういえばいつも一人勝ちしていた記憶が・・・。「麻雀が上手な人は相場も上手です」、
「相場が上手な人は麻雀も上手です」。どちらでもいいのですが、今でも相場に迷ったらその先輩と話をするようにしています。
来週、4月15日のオンラインセミナーは、「均衡表の時間論と陰陽足」を予定しております。
(株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ 東野幸利)
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