今さらの話ではないですが、日本はこれから高齢化が深刻化してきます。経済の観点からでは、65歳以上の人口の割合が大きくなるから貯蓄率がどうなるかとか、経済規模そのものの縮小を論じる方もいます。では、株式市場はどうでしょうか。実際、2007年の株価の騰落率を世界各国で比べると、65歳以上の人口割合が高い国ほど株価の騰落率は低いのです。そうですよね、どこの国でも株を買う年代は決まっていますから。40代を中心として上下10といったところでしょう。
その年代の方でも、この3年ぐらいの間で初めて株式市場に参加してきた投資家の方は多いと思います。私の感覚では今後もっと増えると思います。ますます投資口の小口化が進展して、商品も増えてくる予想です。これは調べたわけではありませんが、パチンコや競馬などをしていた方がデイトレに変身など、結構あったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。手数料が相当安くなったせいもあると思いますが、マネーマネジメント(資金管理)をしっかりやっておけば、株の売買の方が効率は良さそうな気がするのですが・・・。でもやはり、それ以外の年齢層では株式市場への参加比率は極めて少ないのではないかと思います。
結論から言いますと、出生率のピークやボトムから40年後に株価のピークやボトムが訪れます。
人口動態統計からさかのぼると、日本の出生数のピークは昭和22年〜24年です。いわゆる第一次ベビーブームですよね。昭和24年は270万人程度か・・・。そして、逆に日本の出生数のボトムは昭和35年〜37年です。昭和36年は159万人だったそうです。さらに、次の出生数のピークは第二次ベビーブームの昭和46〜49年。昭和48年は210万人でした。
次に株価の動きも見てみます。日本の出生数のピークは昭和22年〜24年。その40年後は、昭和62年〜64年(1987〜1989)です。実際の株価のピークは忘れもしません、1989年のバブル高値でした。そして、ボトムは昭和35年〜37年です。その40年後は平成12年〜14年(2000〜2002)。実際の株価のボトムは少しずれて2003年4月の7603円でしたよね。
問題はこの先です。第二次ベビーブーム、昭和46〜49年に生まれた方は平成23年〜26年(2011〜2014)に40歳になります。関係ないですが、ちなみに私は今月で40歳達成となります(昭和43年3月生)。
実際の次の株価ピークは何年かわかりませんが・・・、でも買い時はいちばん悪いときでしょうね。
(株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ 東野幸利)
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