ふと気が付いたら、営業日ではもう4月が終わり、ゴールデンウィークが始まらんとしていました。今年の4月は、私の人生の中で、感覚的にもっともアッと云う間に過ぎた4月だったように思います。そしてゴールデンウィークは、日本の非営業日を利用して、アメリカに出張に行くのですが、ゴールデンウィークが終わる頃には、暦の上では立夏が訪れます。早いなぁ、季節が巡るのは、本当に。もう春が終わるのか。。。

「梓弓(あづさゆみ) 春たちしより 年月の いるがごとくも 思ほゆるかな」

これは、古今和歌集の春歌下の巻にある凡河内躬恒の歌で、「立春の日からは、日々が矢を射るようなはやさで過ぎてゆくように思われる」と云う意味でしょう。まさにそうですね。いにしえより、春は時間が経つのがはやいのでしょうか?何でだろう?

人は、次々に新しいものが生まれてくるのを見る時(例えば春)は短く感じ、徐々に減少したり枯れていくのを見る時(例えば秋)は長く感じるのでしょうか?片や、春眠暁を覚えず。片や、秋の夜長。ま、そんな評論はどうでもよろしいですね。

終わりが近づく春を、大切にしたいと思います。