米国のダウ平均は、昨晩史上初の2万ドル台に乗せました。それを受けて今日の日経平均は、344円高の1万9402円となりました。あれよあれよと云う間に上がっていく日米株式市場。トランプ相場の中でしっかりと買えていないから、値は落ちにくく、何かがあると上がっていく。何故トランプ相場を買えていないかと云うと、トランプ政権に対する懐疑心が強いからですが、一昨日も書いたように、マスコミや識者は一斉にトランプに対して懐疑的・批判的な論調を拡げる一方で、トレーダーは現実的な見方をするので、いずれあぶり出されるように或る者は売りを止めて買い戻し、或る者は様子見を止めて買いに来るから、ふらふらとマーケットは上がっているのでしょう。
そろそろ行き過ぎだ-と云われている間は、まだふらふらと上がるかも知れません。或いはトランプ政権の経済・マーケット系の閣僚はゴールドマン出身の元トレーダー達ですから、行き過ぎと云われている間にガス抜きをして、上がる速度を調整するかも知れません。でも下がれば彼らはまた元に戻るような口先介入をするでしょうから、そう考えるとやはりあまり売られず、ふらふらと上がることが続くでしょうか。でもここから買いに行くのも度胸が要りますね。しかしそう感じる人がいると、マーケットは更に上がっていってしまったりするものです。
こう色々考えて、もうこれはどう考えても買いだ!と皆が云い始めた瞬間に、マーケットは崩れたりします。厄介なもんですね。いずれにしても、今のマーケットは、トレーディングするには楽しいマーケットです。トランプ相場は、トランプ政権ではなく、マーケットそのものを見つめることが肝要だと思います。